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君はぼくの全て

第6章 6時間目


予定外のラスボス乱入で、抱き着く事も出来ないまままーくんを見送った

後ろ姿も言わずもがなカッコいい

つか、全てカッコいい



お口のちゅー貰ったし

途中で邪魔されたけど “大好き“ って返してくれたから、そこは許す

何故か一緒になって見送る母さんも100歩譲って許そう


だけど

だーけーど!!


「和也…何でそんな乙女な顔してんの」

「してないし」

「可愛くないからやめといたら?」

「むっ」

いなくなった途端、息子を貶めるのはどうかと思う


「ま、それはそうと。…いちゃつくのは場所考えなさいな」

「…はぁっ?!」

「スコープから見たわよ。しっかり」

しれっと言い放ってさっさと中に入った母さんに、何も返す言葉なんか見当たらなくて




「……勘弁して」

その場にしゃがみこんでから立ち直るまで、軽く10分は時間を要した


母さんに何て言い訳しよう

それとも知らんぷり?

いや、それは絶対無理

入ったらニヤニヤして待ち構える母さんが見なくても想像付いたから




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