君はぼくの全て
第8章 特別授業 2
うわわわ
キッチンでちゅー、って何て言うか物凄くドキドキしちゃう
いやまあ、まーくんとのちゅーは全部ドキドキするんだけど、…するんだけども!
おばさん達はまだ帰って来ない、って分かっててもイケナイ事をしてるような、何とも言えないこの気持ち
でも嬉しいから止めたいとは絶対言わないけど
ちゅ、ちゅ、と顔いっぱいにまーくんの唇が触れて
離れたと思ったらまたぎゅーって抱き締められて
はうう…幸せ
「…部屋、行こっか」
照れた顔のまーくんに、俺は頷くだけで精一杯
落としたジュースを拾って、適当にお菓子をレジ袋に突っ込んで
ふわふわした気持ちでまーくんの後ろを着いて行った
久しぶりに入るまーくんの部屋
お世辞にも片付いてるとは言わないけど、汚い訳じゃない
なんつーか、まーくんだなって感じが嬉しくなる
ずっと前に遊びに来た時と殆ど変わってないからかな
まあ、机やベッドなんか早々変わるもんじゃないんだけど