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月明かりの追憶

第6章 仲間という絆

・横尾side

いつもと変わらぬ光景、大好きなメンバーたち。



宮「たまぁ」

玉「うざい」

宮「ひざ枕して」

玉「はっ?俺がお前に冗談じゃね、やるなら逆だ」



ゴロンと宮田の膝の上に頭を乗せ横になり、ご満悦顔の裕太。



二「きゃは、ミツやめて」

北「くすぐり攻撃 第2弾どうだ、ガハハハ」

千「いつもと変わらないじゃん」



確かに、アハッ



横「いいの太輔」

藤「んっ?」

横「あの二人」

藤「いつもの事じゃん」

横「落ち着いたみたいだね」

藤「俺と北山は切っても切れない仲なの、分かった」

横「それノロケ」

藤「もちろん、ニヤッ」



聞いた俺がバカだった…



北「藤ヶ谷、ちょっと来いよ」

藤「おう」



嬉しそうな顔して行ちゃって。



北「ここはこうで、お前が、んっ?」

藤「ふんふん、それで」

北「お前さっきから俺の顔を見ているだけで、まともに話し聞いてないだろ」

藤「あはっ、バレた」

北「藤ヶ谷!」

藤「うわっち北山が怒った、わた助けてぇ」



知らん…



玉「宮田、眠いの?」

宮「うん、昨日あまり寝てなくてさ」

玉「だから、お前ひざ枕なんてダメじゃん身体に悪い今日はちゃんと寝な」

宮「はーい、ニコッ」



なんだ、こっちはこっちでイチャイチャと。

なんだかんだいって、ラブラブな裕太と宮田の二人。



千「だよねぇ、さっすが俺たち気が合う」

ニ「当たり前じゃん俺ら最高のコンビだ」

千「おう、ニカあぁ」

ニ「千賀、ニコッ」



ちょっくら風にでも当たって来ますか、ガチャ、バタン!



横「シンメ…か、フッ」



もう秋は間近、屋上へ行くとそよそよと優しい風が俺の頬を撫でる。

時々ふっと思い出す、自分の相棒だったあいつの顔を。

人生なんて分からないもんさ、何処でどう転機が訪れるかなんて。

それはそれで仕方がないんだと、そう思いながらも寂しくなるのは自分がまだ弱いからか?



横「ふっ、何しんみりしているんだ…らしくない」



中へ戻ろうとした、そのとき!?

キキキキッーっと、得体の知れない鳴き声が頭上で響き。

(なんだ?今の)

バサッ、バサッ、それと同時に聞こえた羽音。



横「うっ、わあぁーっ」



それは、アッという間の出来事だったんだ。




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