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月明かりの追憶

第6章 仲間という絆

藤「で?わたの気が感じられないって」

北「いきなりプツっと切れてしまってよ」

玉「それって」

ニ「わったーの身に何か起きたってこと?」

宮千「‥‥っ」

藤「捜そう、みんな」

玉「うん」



ガチャ、バタン!

部屋を飛び出し各自それぞれ渉を捜し始める、でも。



河「いたか?」

塚「いや、そっちは」

五「ダメだ何処にもいない」

橋「どこへ行っちゃったんだろ」

戸「藤ヶ谷、どうだった」

藤「こっちもダメさ」



同じテレビ局にいて、俺らから話しを聞いた郁人たちも一緒に捜してくれたんだが何処にも見当たらず。



戸「どうやら魔に連れ去られた可能性が高い」

藤「なっ」

戸「俺、ペガサスに場所を特定してもらってくる」

藤「頼む」



と、そのとき。



北「うっ…くっ‥」

玉「ミツ、どうしたの!?」



タマの叫び声で見ると、あいつは何だか苦しそうに顔を歪めいて。



藤「北山!」

ニ「ミツ」

宮「なに!?今度は何が起きたってわけ」

戸「みんなどいて」

藤「‥‥っ」



急ぎ、傍へ駆け寄るトッツー。



戸「藤ヶ谷、エナジーだ北山のエナジーが誰かに少しずつ吸い取られているんだよ」

藤「なんだって!?」

河「どうやって、こいつは俺達の前にいるんだぜ」

五「まさか横尾が行方不明なのと何か関係しているんじゃ」



それじゃわたは、その為に拐われたっていうの。



玉「ミツ」

藤「北山、おい大丈夫か」

北「うっせぇよ、おめっ、耳元で叫ぶな…ハァハァ」

戸「北山!」

北「トッツー、俺をペガサスのところへ連れて行け」

塚「なに言っているんだよ」

河「そんな状態で無理だ」

北「んなこと言ってられっか」



おまえ…



北「俺のせいで、あいつが命の危険に晒されているんだ助けに行かないでどうする」

戸「分かった分かったから、あまり興奮しないで体力が消耗してしまう」

北「ハァハァハァ…」

河「太輔、こいつを支えてやってくれ」

藤「郁人」

河「ふっ、どうせ言っても聞かないんだから但し無理はすんな分かっているな」

北「あぁ、クッ」



そして、俺達は全員でペガサスのところへと向かう。

(わた、待っていてくれ)

誰もが、その無事を祈りながら。




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