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月明かりの追憶

第6章 仲間という絆

・横尾side

(くっ、なんだ?このツルみたいなものは)

俺は今、森の中にある1本の木にくくりつけられている。

身体には多数のツルが巻き付けられ、まるで何かを吸い取っているかのようにピッタリと張り付いているんだ。



兄「それは吸引器の役割を果たしている」

横「なっ、どういう?うっくっ…ハァハァ」

弟「苦しいだろ?」

兄「おまえの中にある球体は元は月のプリンセスのエネルギーによって出来上がったもの」

横「‥‥っ」



確かに、あのときミツの光りが差し込んで。



兄「だから、それをアンテナみたいにすれば離れていてもエナジーを吸い取ることが出来るんだ」

横「じゃ、これは!?」

弟「そのツルでお前の気を吸い取り球体を刺激すると、ニヤッ」

兄「球体は必然的にエナジーを求め吸収してくって寸法さ」

横「なんだと!?」

弟「今頃はプリンセスも」

兄「クククッ」



ミツ!



横「やめろ、やめてくれ!あいつをこれ以上 苦しめないで」

兄「人のことより自分を心配したらどう」

横「なに!」

弟「気を吸い取られるという事が、どういうことなのか分かっているのかなぁ」

横「くっ」

兄「それはエナジーを取られるのと同じってことなんだぜ」

横「ハァハァハァ」

弟「ほら呼吸が荒くなって来た、クスッ」

横「こっ、これくらい」



ミツが今まで受けた辛さに比べたら、クッ




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