月明かりの追憶
第6章 仲間という絆
兄「お前の中にある球体はエナジーを吸い込み、どんどん膨らんで心臓を圧迫していくだろう」
横「うっ」
弟「そして、てめぇがクタばったら俺達がそれをもらうって寸法さ」
横「くっそ…ハァハァハァ」
(なんとかならないのか、何とかさ)
と、そのとき。
"横尾さん聞こえるか"
(その声はミツ!?おまえ大丈夫なの)
"あぁ、心配はいらない、横尾さんは?"
(ふっ、ふざまな格好だよったく)
"俺達が行くまで、頑張れっか?"
(当たり前だろ、どうって事ない)
"強がるな、結構つれんだ…それ‥フッ"
(お前に言われたかないよ)
"あはははっ、待ってろすぐ行く"
(分かった…クッ)
だが、このあと俺は予想以上に衰弱しているミツに会うことになる。
(おまえ大丈夫だって笑いながらそう言ってたじゃん!)
こいつは、ずっと俺を励まし続けてくれてたんだ。
自分の体力が消耗してくって分かっていながら。
(許さない絶対に、クッ)
怒りが頂点に達した時それは俺の中で爆発し、とたん目の前に広がったのは不思議な風景だった。
ミツ、太輔、俺達はずっと一緒だったよな。
太輔は昔よく甘えて来たけれど、今じゃすっかり兄貴になり。
ミツは、いつもどこか突っ張っていて。
だけど、本当は誰よりもかまって貰いたい寂しがり屋。
懐かしい、あの頃が。
俺、このまま死ぬのか爆発してしまった球体に包まれ。
それでも、こいつミツの命が助かったのならそれでいいと。
そう思いながら、静かに眼を閉じる。
「わた」
「横尾」
「渉、戻って来い」
「横尾さん」
「目を開けてよ、わったー」
あいつらが、俺を呼ぶ声を聞きながら。
横「うっ」
弟「そして、てめぇがクタばったら俺達がそれをもらうって寸法さ」
横「くっそ…ハァハァハァ」
(なんとかならないのか、何とかさ)
と、そのとき。
"横尾さん聞こえるか"
(その声はミツ!?おまえ大丈夫なの)
"あぁ、心配はいらない、横尾さんは?"
(ふっ、ふざまな格好だよったく)
"俺達が行くまで、頑張れっか?"
(当たり前だろ、どうって事ない)
"強がるな、結構つれんだ…それ‥フッ"
(お前に言われたかないよ)
"あはははっ、待ってろすぐ行く"
(分かった…クッ)
だが、このあと俺は予想以上に衰弱しているミツに会うことになる。
(おまえ大丈夫だって笑いながらそう言ってたじゃん!)
こいつは、ずっと俺を励まし続けてくれてたんだ。
自分の体力が消耗してくって分かっていながら。
(許さない絶対に、クッ)
怒りが頂点に達した時それは俺の中で爆発し、とたん目の前に広がったのは不思議な風景だった。
ミツ、太輔、俺達はずっと一緒だったよな。
太輔は昔よく甘えて来たけれど、今じゃすっかり兄貴になり。
ミツは、いつもどこか突っ張っていて。
だけど、本当は誰よりもかまって貰いたい寂しがり屋。
懐かしい、あの頃が。
俺、このまま死ぬのか爆発してしまった球体に包まれ。
それでも、こいつミツの命が助かったのならそれでいいと。
そう思いながら、静かに眼を閉じる。
「わた」
「横尾」
「渉、戻って来い」
「横尾さん」
「目を開けてよ、わったー」
あいつらが、俺を呼ぶ声を聞きながら。