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月明かりの追憶

第6章 仲間という絆

それから数日後━



北「タマちゃーん」

玉「なに!?ミツ」

北「いや、たまには久々に絡もうかなと」

玉「遠慮しとく」

北「ええっ」

玉「宮田、今日さ一緒にご飯でも食いに行かない」

宮「いいねぇ」

北「ちっ、イジけてやる」

藤「俺が相手しよっか」

北「お前はいいや」

藤「なんだよ俺じゃ不服ってわけ」

北「大いに不服、クスッ」

藤「はあっ?それが相棒に言う台詞か」

北「台詞セリフうぅ、しゃあーないから寝るわ」

藤「おい」

北「一緒に寝る?ニコッ」

藤「‥‥っ」

北「ガハハハッ」



相変わらず、メンバー達を横目で見ながら。



千「ニカ、ねぇこれどう」

ニ「いいんじゃね似合うと思うよ千賀には」

千「Thank You なんだったらニカも同じものにする」

ニ「お揃いで?」

千「そう、ペアールック」

ニ「ペア、ペアあぁー」

千「仲良し仲良し、んふふっ」



俺には、それが心地いい空間なんだって改めて実感する。



玉「あれ?あのふたり本当に一緒に寝ている」

宮「仲がいいからね」



ソファーで、寄り添うように眠っている太輔とミツ。

あの後で知ったこと━

球体が爆発する瞬間に太輔が、ペガサスから貰った水晶のエネルギーを俺の身体に当てたらしい。

もちろんミツにも…

そうすることで、魂まで吹き飛ばされずに済んだんだとトッツーが教えてくれた。

失敗すれば自分も巻き込まれる危険を省みず、こいつは俺ら二人をなんとか助けようと必死だったんだろうな。

そしてミツも、そんな自分のシンメを信じ身を任せた。

こいつら本当に最高のコンビだわ、ありがとう二人とも。



北「横尾さん俺達は3人でコンビ、1人も欠けちゃあならない」



ミツ、それを言うならトリオでしょ、クスッ

あのとき、泣いてる俺にミツはそう言った。

(そうだね)

俺も、それに応え太輔が微笑み。

なぁ、俺の相棒おまえ頑張っているか?俺も頑張っているよ。

もう寂しいなんて思わない、こんなにも信頼し支え想い合える仲間がいるのだから。

俺は、この空間を護りたい皆で笑い合える空間を。

ガーラとか言ったな俺達に強い絆がある限り、お前が何を企んでも無駄さ。

俺らは、まだ見ぬ敵に怯えて暮らすなんて事はしない。

何故なら、信じ合える仲間がいるから。



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