無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

ミツとガヤが結ばれた、その数ヶ月後に。



玉「それって、マジで言っているわけ？」

宮「マジもマジ大マジさ俺と恋人として付き合って下さい」

玉「宮…田」

宮「ダメ？駄目かぁ」

玉「いいよ」

宮「へっ？」



ニカも、あれから元気を取り戻し。



二「俺さ気づいたんだ」

玉「えっ、何を？」



恋に傷ついたのは自分だけではなかったと、傷つけたのもミツやガヤだけじゃなく自分自身も。



二「だから」



隣には、寄り添うように微笑む千賀がいた。

そうか、この二人。



宮「ねぇほんと？本当にいいの」

玉「宮田、しつこい何度も言わせるな」

宮「やったぁータマだぁい好き」

玉「んふふっ」



嬉しくて涙が出そうになったけど、グッと堪え。

ねぇ宮田、今の俺はお前の目にどんなふうに映っている？



宮「タマ、タマこっち」

玉「分かったから大きな声を出すな」



あのときより、強くなったかな。

その日の夜―



宮「本当に？本当にいいの」

玉「うん、ﾆｺｯ」

宮「タマ、ﾌｯ」



ギシッ、ギシッ、ベッドが軋む音の中で俺達は結ばれ。



玉「み…やた、ｸｯ」



幸せが、全身を突き抜けた。

ミツ、ミツもきっと今の俺と同じ気持ちだったんだろなガヤに抱かれたとき。



玉「あぁーっ」



ギュッと力強く抱き締めた腕、ほのかに香るトキメキの匂い。

ギシッ、ギシッ！

人は、寄り添いながら生きていく決して独りではない。

もし独りなんだとしたら、自分でそうなってしまっているだけ。

周囲に目を向けてみて、きっとそこに貴方を気にかけてくれている人がいるはずだから。

忘れないで欲しい、自分次第で人生が変わることを。

幸せは、与えられるものではなく自分で築き上げていくもの。

貴方自身の為に―