テキストサイズ

月明かりの追憶

第7章 今に生きる

ニ「わったー」

横「ニカ、健永、待っていたよ」

戸「で、どうだった?」

千「予想通り昨日の晩に宏光は春日さんと一緒にいた」

ニ「局の人に聞いたんだから確かさ」

千「二人して仲良くタクシーに乗り何処かへ出掛けたって」

横「やっぱり」



ちょ、どうするの。



戸「行き先は?ペッ、ペガサスに」

五「待てトッツー」

河「あの人が魔に囚われるだなんて考えられない」

塚「転生し変わっちゃったのかもよ」

橋「ガヤだって囚われたんだし」

河「あれは…」

横「想いが強いほど、それがつけ込まれる弱点にもなる」

宮「じゃ春日さんも」

五「横尾」

横「‥‥‥」



俺達は、困惑していた。



若林「春日は俺が捜します、なんとしても」



はっきりとした状況が掴めないまま―



玉「みんな遅くなってごめん」

藤「まだ連絡がつかないのか」

横「太輔、ミツの声」

藤「何も」



って事は、危ない目に遭っているわけじゃないんだな。

が、出来れば信じたくはなかった。



横「とにかく皆で手分けして居場所を捜すしかない」

藤「くっ、北山」

玉「大丈夫だってガヤ」

藤「タマ」



あの一途なまでの想いが、闇に囚われてしまったなんて。

俺は―



河「若林さん、なんでもいいんです心当たりはありませんか?」

若林「俺も一緒に行動していい?あいつは俺の相棒だから」

河「もちろん」



切なる願い、それを胸に二人の行方を捜す。

願わくば、何事もない事を祈りつつ。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ