テキストサイズ

月明かりの追憶

第2章 奪われてくエナジー

戸「ところで二階堂、その落ちていた袋の中身ってなんだったわけ?」

二「さぁ、見てないから分からない」

五「開けてみれば」



言われて俺らの前に差し出した物、それは。



戸「巾着袋?」

塚「玉、水色の玉だ」

河「赤・金・緑もある」

五「俺らが持っている石と似たようなものかな」



瞬間、ピカッと光りを放ち。



千「うえぇー光った!?」

ニ「なんだこりゃ」

宮「玉が変化してく!?」



その手の平の中で、水色の玉は二刀流の剣へと姿を変え。



二「うっわぁー」

橋「カッコいい」

千「ちょ、他の玉も見せてみ」



今度は千賀が赤い玉を手にすると、また。

ピカッ!



千「これも光った!?」

横「弓矢…だね」

玉「もしかして」



何かを悟ったかの如く玉森が金色の玉を手にし、ピカッ!



藤「竪琴か、へぇー」

宮「って事は残るは俺の」



ピカッ!



宮「なんで俺だけ」

河「きゃははは」



最後に、緑の玉は鞭へと変化して。



藤「つまり、これで戦えと」



藤ヶ谷がそう言った、そのとき。



「その通りだよ」



とつぜん空から声が聞こえ見上げると、ペガサスが何かを乗せこっちへ向かって来るのが見え。

バサッ、バサッ!

でも降りて来た姿を見て、みんな驚きの声を上げる。



一同「ポッキー!? 」



どうして北山の犬が?



ポ「よく聞いて」

ニ「ひえぇー喋った!?」

河「マジかよ」



あの声は、ポッキーだったのか。



ポ「これから僕が言う通りにペアーを組むんだ」

藤「ペアー?」

ポ「そう個々で戦っても過去の二の舞になるだけ、それぞれが協力し合わないと宏光は助け出せない」

藤「分かった、で?どうしたらいい言ってくれ」



俺達は、ポッキーが月の使者で万が一のため北山の傍にいたことをこのとき初めて知る。

そして戦略を伝授されペガサスの案内により、地下にあるという魔物オーガの洞窟へ足を踏み入れて行ったんだ。

あいつを救出すべく―




ストーリーメニュー

TOPTOPへ