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塚「あった？」

玉「ダメ叩いても硬いだけさ」

河「くっそ」



”北山“

俺は、ただひたすらあいつの名前を心の中で呼んでいた。

”北山あぁーっ” すると。

“…藤‥ヶ谷”



藤「ﾊｯ、聞こえた」

ニ「ガヤ？」



“…早く‥来い…って”



藤「どこ？何処にいる答えろ」

河「どうしたんだ？太輔」



“…くっ‥じゃなきゃ”



藤「ダメだ弱気になるんじゃね、お前らしくないじゃん頑張れって」

宮「ガヤ…さん？」

玉「ガヤ？」



“…会いて‥おまえに”



藤「もうすぐ会える、だから」

横「もしかして聞こえてるのミツの声が」

千「えっ!?」

塚「そんなこと本当に？」

横「公園でミツが拐われたときも声が聞こえたみたいで」

河「それってマジで!?」

戸「どこから聞こえてる藤ヶ谷」



“…もっ‥限…界”



藤「北山あぁーっ」



あそこだ！



藤「分かった、あの少し出っ張った岩壁のところ」

戸「けど、どうやって」

玉「ただ硬いだけだし」

ポ「トッツー、藤ヶ谷くんペガサスから貰った武器でなら斬れるはずです」

戸「えっ」

ポ「それは頭の角で作られた武器、どんな物でも斬り裂く力を持っている」

藤「よし行くぞトッツー」

戸「あぁ、やってやろうじゃん」



俺たち２人は、構えると。



藤「たぁーっ」

戸「やあぁーっ」



ザクッ、バリバリバリッ、バァーン！そこへと斬りつけ。

だが、開けた視界の中で目にした光景は。



戸「嘘…だろ‥」

二「ミツうぅーっ」

宮「キタミツ！」



全裸でぐったりとしている、あいつの姿だったんだ。



藤「てめぇ許さねぇ、よくも俺の北山を」



自分の中で怒りが炎となって燃え上がる、壮絶な戦いの幕開けと共に。