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月明かりの追憶

第2章 奪われてくエナジー

・北山side

北「くっ、ハァハァハァ」

リーダー「さてと期は熟したみたいだな」

北「まっ…だ‥俺は…くたば‥ったりしね」

リーダー「それはどうだろ?どんなに抵抗しても身体は正直なもの」

北「くっ」

リーダー「その証拠にほら湯が混濁しておる、お前が出したモノにより」



くっそ…



リーダー「では仕上げと行こうか、クククッ」

北「‥‥っ」

リーダー「こ奴をそこの柱に縛りつけるのだ」



これじゃ、まるで生け贄だわ。



リーダー「さぁ我もそのエナジーを頂くとしよう」

北「キッ」

リーダー「睨んでも無駄だ、もう1回いったならお前の精気は最高潮になるガーラ様もお待ちかねだぞ、ニッ」

北「や・め・ろ…クッ」



近づいて来る奴に、さすがの俺も恐怖を感じる。

が、そのグロテスクな唇が首筋にある月の痣の部分へと吸いついた。

そのとき!



北「うっ…うああっ‥」



物凄い感覚が身体中を走り抜け、全身が痙攣し。

まっ…じ…か‥くぅーもうダメっ…だ‥藤ヶ谷、涙が頬をつたって落ちる。

バリバリバリ、バァーン!



藤「北山あぁーっ」

リーダー「‥‥っ」



と、薄れゆく意識の中であいつの声が確かに聞こえ。



北「…藤‥ヶ…ふっ‥おせ…ぜ」



手を伸ばしたくても、縛られてて動けない中。



藤「しっかりしろ今、助けてやるから」



その姿が、涙でボヤけながらもしっかりと見えててよ。



リーダー「ふっ、生まれ変わった戦士たちか。だがもう遅い」

河「貴様、宏光に何をした答えろ!キッ」

北「ふっ…みと‥クッ」

リーダー「ふはははっ、見てれば分かる」

横「なに」

リーダー「時は来たれり月のエナジーよ今こそ開花するのだ」

ポ「マズいです」

一同「‥‥っ」



ガブッ!



北「うっ、わああっ」



と、再び吸いつかれ身体の奥から何かが持ち上げられるような感覚がドッと押し寄せ。



藤「やめろおぉーっ」

玉「ミツうぅーっ」

五塚戸「北山あぁ」

ニ「よせえぇーっ」

宮「どうしたらいいんだ」

千橋「宏光!」



ガクッと全身の力が抜けた瞬間に、自分の中から何かが湧き出て身体中を包み込んだのが分かったんだ。




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