月明かりの追憶
第2章 奪われてくエナジー
「セレネ、なんで?」
「やっと闇から解放されました、ニコッ」
「えっ」
「あの日、陵辱されかけた私は必死で逃げ手にしていたナイフで自らの命を」
「‥‥っ」
「そうするしか貴方への愛を貫く方法がなかったから」
「ごめん間に合わなくて」
「謝らないで」
「えっ」
「自分で決めたこと逆に貴方を悲しませてしまってごめんなさい」
「セレネ…俺は‥」
「でもそれにより私の精神は闇に閉じこめられ魂だけが転生してしまい」
「なっ」
「解放されるには転生した自分が月のエネルギーを放出しない限りは無理と」
「それじゃ北山は」
「貴方を想い貴方を傷つけられた怒りから無意識にエネルギーを放出した」
そういう事だったのか。
「けれど、それは彼自身の命の終わりでもあったのです」
「どういうこと」
「私が解放されたなら魂と精神は融合します、それにより再び生まれ変わる為に一度命の炎は消え」
「ちょ、待て」
「分かっているわエリオ」
「‥‥っ」
「貴方がどれだけ彼を愛しているか」
「セレネ」
「それは男とか女とかの関係ではなく人として、そうでしょ?痛いほど気持ちが伝わって来たもの」
あぁ、そうだよ俺達は最高のコンビなんだ。
「連れて行ってしまうのか」
「‥‥‥」
「セレネ、あいつは」
「仲間が呼んでいます戻りなさいエリオ」
「セレ…ネ」
「私はいつでも貴方と共にいる何度生まれ変わってもずっと」
“藤ヶ谷”
行ってしまうんだな北山…
“おい、藤ヶ谷”
俺、お前と一緒にこれからもずっと走り続けて行きたかったよ。
「いい加減どいてくんね」
”えっ?” 耳に、聞き慣れた声がし。
北「いちおう俺、身体が弱ってるのね、お前が乗ってるとめっちゃシンドイんだけど」
藤「北山?」
北「なんだつうの」
藤「マジで北山?」
北「他に誰だっていうんだわ」
藤「北山あぁーっ」
ギュッと、思わず抱きしめる。
北「うおっち、苦しいってば藤ヶ谷」
藤「北山、俺の北山が戻って来た」
その温もりを確かめるかの如く強く、そして何度も名前を呼んだ。
嬉しさで溢れかえりそうな想い、こいつにぶつけるかのように。
もう絶対に離しはしない、そう心に誓って。
「やっと闇から解放されました、ニコッ」
「えっ」
「あの日、陵辱されかけた私は必死で逃げ手にしていたナイフで自らの命を」
「‥‥っ」
「そうするしか貴方への愛を貫く方法がなかったから」
「ごめん間に合わなくて」
「謝らないで」
「えっ」
「自分で決めたこと逆に貴方を悲しませてしまってごめんなさい」
「セレネ…俺は‥」
「でもそれにより私の精神は闇に閉じこめられ魂だけが転生してしまい」
「なっ」
「解放されるには転生した自分が月のエネルギーを放出しない限りは無理と」
「それじゃ北山は」
「貴方を想い貴方を傷つけられた怒りから無意識にエネルギーを放出した」
そういう事だったのか。
「けれど、それは彼自身の命の終わりでもあったのです」
「どういうこと」
「私が解放されたなら魂と精神は融合します、それにより再び生まれ変わる為に一度命の炎は消え」
「ちょ、待て」
「分かっているわエリオ」
「‥‥っ」
「貴方がどれだけ彼を愛しているか」
「セレネ」
「それは男とか女とかの関係ではなく人として、そうでしょ?痛いほど気持ちが伝わって来たもの」
あぁ、そうだよ俺達は最高のコンビなんだ。
「連れて行ってしまうのか」
「‥‥‥」
「セレネ、あいつは」
「仲間が呼んでいます戻りなさいエリオ」
「セレ…ネ」
「私はいつでも貴方と共にいる何度生まれ変わってもずっと」
“藤ヶ谷”
行ってしまうんだな北山…
“おい、藤ヶ谷”
俺、お前と一緒にこれからもずっと走り続けて行きたかったよ。
「いい加減どいてくんね」
”えっ?” 耳に、聞き慣れた声がし。
北「いちおう俺、身体が弱ってるのね、お前が乗ってるとめっちゃシンドイんだけど」
藤「北山?」
北「なんだつうの」
藤「マジで北山?」
北「他に誰だっていうんだわ」
藤「北山あぁーっ」
ギュッと、思わず抱きしめる。
北「うおっち、苦しいってば藤ヶ谷」
藤「北山、俺の北山が戻って来た」
その温もりを確かめるかの如く強く、そして何度も名前を呼んだ。
嬉しさで溢れかえりそうな想い、こいつにぶつけるかのように。
もう絶対に離しはしない、そう心に誓って。