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月明かりの追憶

第2章 奪われてくエナジー

・北山side

なんだか、長い夢でも見ていたような感覚で俺は目を覚ます。

すると―

うっ、重い俺の身体の上で寝ているんじゃないよ藤ヶ谷。



横「ミツ?」

河「こいつ、目を開けた」

千「俺が誰だか分かる?」

北「んっ?チンパンジー」

千「ちげぇーよ」

玉「じゃ、こいつは?」

宮「やっほー ニカッ」

北「バカのオタクやろう」

ニ「ミツだぁーっ」

北「はっ?当たり前だろ俺以外の誰だっつんだよ」

戸「北山、おまえ」

北「???」



死にかけた?俺が…



塚「一度は呼吸が停止したんだよ」

北「マジで?」

五「藤ヶ谷なんか気が狂ったみたいに叫んでさ」

北「‥‥っ」

橋「それでね、キッ」

戸「ハッシーそれは」

北「んっ、なんで?」

横「いっ、いやぁ、ハハハッ、とにかく良かった」

北「横尾さん?」

河「一時は、どうなるかと思ったけど」

北「んっ?」



何がだわ?みんなの言っている意味がさっぱり分からない。



北「あのー聞いてもいい」

戸「なに?」

北「どうして俺達は、こんな所にいるんで?」

戸「えっ」

北「なんで藤ヶ谷は俺の上で寝てんの」

千「はあっ?」

塚「まさか覚えてないとか」

河「宏光おまえ身体の調子はなんともないの」

北「んーそれがよ」

五「どうした?」

北「力が全く入らないんだ誰かこいつ退けてくんね」

一同「‥‥っ」



なっ、なんなんだ?この異様な沈黙は。

全員顔を見合わせ困惑した表情で、俺なんか変なことでも言った?

それにしても重いわ、こいつ。




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