無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

北「なぁ藤ヶ谷、ﾊｧ」

横「あのなミツ」

北「横尾さん話しは後にして、こいつ起こしてくれ」

横「あっ、あぁー分かった太輔おい」

橋「起きないね」

河「なんだ今度は太輔か」

北「今度？」

河「あ、いやなんでもない」



まっ、いっけどさ。



北「いい加減、どいてくんね」



取り合えず、こいつを起こす方が先決だ。



北「いちおう俺、身体が弱ってんのね、お前が乗ってるとめっちゃシンドイんだけど」



と、藤ヶ谷は目を覚ましたとたん。



藤「北山？」



すっとんきょな声を上げ。



北「なんだつうの」

藤「マジで北山？」

北「他に誰だっていうんだわ」

藤「北山あぁーっ、ギュッ」

北「うおっち、苦しいってば藤ヶ谷」

藤「北山、俺の北山が戻って来たぁーっ」



もう、こいつまでなんなんだっつうのってか俺の北山？



北「放せ、このバカ！いつから俺はお前のものになったんで」

藤「へっ？」

北「早く退け」

藤「ぁ…あぁー悪い」

横「そう邪険にするなって太輔、涙目になってるじゃん」

北「だって横尾さん」

玉「ガヤが可哀相だ」

北「タマ？」

ニ「命をはって護ろうとしたのにミツのこと」

千「あれは凄かった」

北「‥‥っ」



藤ヶ谷が俺のこと？



藤「もっ、いいって」

宮「よくない、いくら記憶をなくしたからってさ」

藤「なっ、北山おまえ覚えてないの？」

北「うん、まぁーな」

河「俺が話してやる」



いったい、何があったっていうんで？



藤「よせ郁人」

河「でもな」

藤「忘れたなら、その方がいいに決まっている」

五「確かに、そうかもしれない」



藤ヶ谷？