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月明かりの追憶

第2章 奪われてくエナジー

藤「北山が俺らの所へ戻って来たそれでいいじゃん」

玉「そうだね、ニコッ」

宮「うん」

橋「そう言えばポッキーは、どこへ行ったのかな?」



ポッキー?



横「はっ、ハッシー」

戸「ポッキーが食べたいの、じゃ帰りに買って帰ろう」

橋「んっ?」



ぎこちない空気のまま俺達は、ここを出ることにする。



藤「立てる?」

北「あぁ、グラッ」

藤「危ない、ギュッ」

横「だいぶ弱っているみたい」

河「そりゃ、そうさ」

藤「よし、おぶされ」

北「はっ?」

藤「ほら早く」

北「いいって」

藤「遠慮するな、フッ」



いや自分で歩くし、グラッ!



北「うわっ」

藤「だから言ったじゃん、みんなちょっと手を貸して、こいつ俺におぶらせてよ」

河「了解」

千「OK」

北「えっ、おい放せってば、こら」

宮「暴れない暴れない」

塚「暴れる元気もないんだから、クスッ」



お前ら…



玉「いいよー」

ニ「セット完了」

北「俺は物じゃねぇ」

横「当たり前だバカ」

宮「仲間だよ、ニコッ」

戸「大切なね、ニコッ」

藤「しっかり掴まっていろよ」

橋「しゅっぱーつ」



こうして俺は、わけ分からないまま藤ヶ谷におぶさり何だか分からない場所から脱出した。

が、気のせいだろうか?



藤「どうした?」

北「んにゃ、なんでもない」



誰かに、見られている視線を感じたのは。

しかし、こいつの背中あったけぇなーたまにはこんなのもいいか。

そう思いながら、自分のシンメに身を預けていたんだ。

ホッと和みつつ―

それは、信頼できる相手だからこその安らぎの空間でもあった。

俺と藤ヶ谷の…




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