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月明かりの追憶

第1章 はじまり

戸「彼女は自らの命を絶った後で悲観にくれたエリオはその後を追ってしまったんだ」

藤「月のプリンセスの傍には誰もいなかったの?」

戸「いや補佐役が1人それに星々を守護に持つ戦士が4人、でも」



それでも俺はまだ信じらずにいた、するとトッツーが。



戸「ねぇ本当に藤ヶ谷なの?」

藤「何が」

戸「地球のプリンス、エリオは?」

藤「‥‥っ」

戸「夢の中でペガサスがそう言っていた藤ヶ谷だって」



その言葉に、答えられずにいると。



「手をプリンス我が分身の手を握るのです、そうすれば思い出せるはず」



また、あの声が聞こえ。



戸「ほら、ニコッ」



笑顔で差し出された手を自然と握りしめた、次の瞬間。



藤「うわあっ!?」



頭の中が、まるで走馬燈の如く廻り次から次へ映し出されてく映像。

これは!?



「セレネ、なぜ自らの命を絶った俺が来るのを待っていてはくれなかったのだセレネえぇーっ」



襲って来た感情は、大切な人を失ってしまった悲しみ。

護り切れなかった悔しさ、後悔が入り交じった慟哭そのもので。



藤「わあぁーっ」

戸「藤ヶ谷!」



俺は…俺‥クッ

叫ぶ身体を、トッツーが強く抱きしめる。

思い出した何もかも全て、俺は君を愛し失ってしまった哀しみで自ら命を絶ったんだ。



「月のプリンセスを捜すのです早く魔が先に見つけ出す前に」



あぁ必ず、そして今度こそ護り通してみせるさ。

そう堅く心に誓う、空に輝く星・照らす月を見つめながら。

こうして、輪廻転生の不思議な物語の幕は切って落とされる。

月の伝説と共に―




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