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月明かりの追憶

第3章 魔の刻 再び

・横尾side

横「‥‥‥」

兄「どうした渉?なにか気になる事でも」

横「えっ?あ、うん、ちょっとね」



太輔、どこから掛けて来たんだろ?車の音がした…って事は外。

ミになる図書館のあと独りで帰ったってわけ?マネに送って貰わずに、なんでかな。

それは本能的に察知した予知だったのかもしれない、俺は何故だか気になって仕方がなかったんだ。

すると―



兄「俺、帰るわ」

横「あ、ごめん」

兄「友達に宜しく、ニコッ」



ガチャ、バタン!

兄貴は気を利かせたのか帰ってしまい、気になってすぐ携帯へ掛けてみたんだが繋がらず。

断らなければよかった…

そう思いつつ次の日、再び掛けてみると。



横「ダメかぁーってええっ、おかしいじゃん」



もう昼過ぎだよ!?

と、そのとき自分のスマホが鳴りディスプレイを見れば。

あっ、マネージャーだ。



横「もしもし?」

マネ「横尾くん?そこに藤ヶ谷くんいない」

横「いえ太輔がどうかしたんですか?」

マネ「それがね」



連絡が取れないだって!



横「実は俺も掛けてみたんですけど、はい、えぇ他のメンバーにも聞いてみます」



どうしたっていうんだ?いったい。



河「太輔?いや来てないけど」



それから、郁人たちにも聞いてみたけど誰も知らず。



千「横尾さん昨日、ガヤさんから連絡あったんでしょ」

横「あぁ、でも兄貴が来ていたから断っちゃってさ」



今更ながらに後悔する…



二「ガヤ、連絡がつかないんだって」

北「マジで、あいつ何処へ行っちまったんだか」



裕太の予感が、的中してしまったみたいだ。



玉「‥‥‥」

宮「タマ?」



そして不安が胸に過ぎる中、再び夜を迎える。

その行方がようとして知れないまま―




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