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月明かりの追憶

第3章 魔の刻 再び

・横尾side

そのころ俺達は、ミツにそんな危険が迫っているとは知らず。



河「じゃ今日は解散ということで」

五「納得がいかないって顔しているね」

二「だってさミツに何かあったらどうするんだよ」

塚「だけど今の段階では動きようがないし」

千「ならガヤさんの行方だけでも」

戸「それも手掛かりが、なに1つないんじゃ」

橋「捜しようがない…か」

宮「じゃ俺たち何もできないわけ?」

玉「無力だね」

横「裕太」



その場に、重い空気が流れる。



戸「ペガサスに相談してみようか」

五「呼び出せるの」

戸「んーやった事はないけど取り合えず、みんな外へと出ない」



全員がコクンと頷き、マンションを後にする。



戸「どこか広い場所の方がいいんじゃないかと」

五「出来るだけ目につかないような所で?」

戸「そう」

塚「難しいなぁ、それ」

河「渉、心当たりあるか?」

横「んー」



既に、この人数で歩いていること自体が目立ってるし。

と、そのとき。



宮「あれ?あれあれあれ」

玉「ちょ、なに!?宮田いきなり」

橋「ほんと煩いよ宮っち」

宮「ポッキーだぁ」

一同「ええっ」



指差す先、その向こうから必死に走って来るその姿は確かに。



一同「ポッキー!?」



俺達も、一斉に走り出す。



ポ「ハァハァ、ハァハァハァ」

二「どうしたミツに何かあったのか」

横「宮田、水」

宮「はい横尾さん」

横「バカ、俺じゃなくてポッキー」

宮「あ、あはっ」

玉「あほ、ハァ」



どのくらい走って来たのだろう、こんな小さな身体で。

ポッキーは、すぐには話すことが出来ず苦しそうに息をしていた。




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