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月明かりの追憶

第3章 魔の刻 再び

すると、藤ヶ谷が。



藤「ばっかじゃね、お前」

岬「なに!」

藤「シンメトリーっていうのはな互いに相手を引き立て合ってこそなんだ」

岬「‥‥っ」

藤「どっちか片方が輝いているわけでも輝かせて貰っているわけでもない」



あぁ、その通りさ。



藤「その2人だからこそ輝ける」



俺が輝けたのも、藤ヶ谷が隣にいてくれたからだし。



藤「まず根本的に考え方が間違っている」

岬「うっせーや」

藤「お前みたいなのを独りよがり自己中って言うんだよ」

岬「煩いって言ってるだろ」

藤「北山を放せ、そんな事をしたって何の意味もない」

岬「ふっ、嫌だね」



こいつ、クッ



岬「3週間くらい前の話だ俺の耳に声がしたのは」

北「声?」

岬「手に入れる方法を教えてやるって」

藤「なっ」

岬「だから今の俺は無敵、どんなにお前が騒いだって」



うわっ、やめろ手で胸を触るんじゃね。



岬「絶対に負けはしない」

北「声っ…て‥クッ」

岬「いいのか話しても」



が、何故だか こいつは藤ヶ谷に話を振り。



岬「お前ら内緒にしているんだろ仲間とか言いながらさ、フッ」

北「どういう意味?」

藤「それは」

岬「失われた記憶、クスッ」

北「記…憶?」

岬「知りたければ教えてやるよ」

藤「やめろ!」



藤ヶ谷?



岬「ということで先へ進むぞ、ニヤッ」



その言葉と同時に、胸へあてがわれていた手が動き出し。



北「やっ…め‥くっ…弄んじゃ」



敏感な部分を刺激し始める。



岬「ほーら感じ始めた」

北「くっ」

岬「声を出せ我慢しなくてもいいからさ、フッ」

北「誰…が‥」

岬「じゃ教えてやろう、おまえの身体は俺が与える刺激から逃れることができないようになっているんだ」

北「はっ?わけ…分かんね…クッ」

岬「ガーラさまはおっしゃった月のプリンセスの生まれ変わりである北山 宏光は薬に浸けられオーガズムを上昇させられた」

藤「やめろ、それ以上は言うなぁーっ」

岬「だから二度ど魔の手より逃れることは出来ない」

北「なに!?」

岬「その手に触れられたなら再びオーガズムは上昇し瞬く間に快感の中へ堕ちて行くであろう」

北「くっ…うっ‥ぁ」



この感覚、俺は知っている。




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