テキストサイズ

月明かりの追憶

第1章 はじまり

河「なっ、なに大きな声を出しているんだよ」

五「どうかした?」

塚「そう言えばトッツーは持ってないの」

橋「あるのなら見せてよ」



こいつらが、藤ヶ谷を警護していた戦士だったとは。



戸「ふっ、あははっ」

河五塚橋「???」



俺達はいつも一緒だったんだ、なんだか嬉しくなる。



河「なに独りでニヤニヤしているわけ?」

五「頭でもおかしくなっちゃった?クスッ」

戸「違うよ、フフッ」

塚「んっ?」

橋「分かった嬉しいことがあったんでしょ」

戸「正解、ニコッ」



そして、俺は月の伝説のことを話して聞かせたんだ。



河「それマジで!?」

五「俺達が生まれ変わり?」

塚「どういう事」

橋「よく分からないけど、いい事なわけ」



みんな驚いたのは言うまでもない、がやらなければならない事がある。

それも伝えないと―



塚「月のプリンセス?」

戸「捜さなければいけない」

五「つまり過去が現代に再現されるって事?」

戸「何者かが彼女を狙っているらしい」

橋「大変だ護らなくちゃ」

河「でもどうやって見つけるんだよ」



そこが問題なんだ…

なんせ俺たち、彼女の顔も知らなければ確定することが出来る目安すら分かっていないんだから。

と、そのとき。



「戦士たちよ」



この声は、ペガサス。



河「なっ!?」

橋「お化け」

五「昼間だよ」

塚「幻聴か」



河合たちが周りを見渡す中、その姿を現わす。



河「うぉー本物だぁ」

橋「かっこいい」

五「乗りてぇ」

塚「空、飛べるんだよね」



こいつら全く緊張感がないなぁ、ハハッ



「目安はある」



えっ、ほんとに?



河「教えてくれ」



食らいつく俺たち。



「その首筋の左側に月のような印しあり月が照らすとそれは現れる」



月が?って事は夜だな。



河「なんだよそれ」

五「かなり難しいじゃん」

戸「でも見つけなくちゃ」

塚橋「うん」



捜さなければならないとそう思うのは本能からか、俺達は最初から知っていたんだ。

月のプリンセスは、自分たちにとって掛け替えのない大切な存在なんだって事を。

誰だか分かったとき全員が納得する、そして全力で護ると誓い合った。

あいつは、俺達にとって大事な仲間だから。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ