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月明かりの追憶

第3章 魔の刻 再び

・横尾side

戸「ここ…みたいだね」

横「あぁ」



俺達はポッキーの案内で、その家の前まで来ていた。



河「なんだよ、このどんよりとした空気は」

五「魔の気がここら辺一帯に充満している」

橋「寒気がするな」

塚「嫌な感じだ」

宮「うん」



この中に、ミツと太輔が閉じ込められているのか。



横「トッツー俺にも武器が欲しい」

戸「横尾」

横「この間みたいに護られているだけじゃ意味がない俺も戦う、あいつらを拉致るなんて絶対に許さない」

千「横尾さん本気でお怒りだ」

横「当たり前じゃん俺の大事なミツと太輔を」



くっ、何がなんでも助け出してみせるさ。



戸「でも武器と言っても」

ニ「トッツーやガヤの武器はペガサスから貰ったんだよね」

戸「うん、まぁ」

宮「なら横尾さんの武器はポッキー?」

千「ばっかじゃねポッキーに武器だなんて」

宮「でも俺達の武器はポッキーから貰ったようなもんじゃん」

玉「あれは玉が変化したんであってポッキーからじゃないよ」

千「そうさ」



すると―



ポ「あまり気乗りしないんですが1つだけ」

二「えっ、あるの?」

ポ「みなさん玉を出してみて下さい」

宮「あ、うん」

玉「分かった」

千「こうでいい?」



ポッキーがそう言い、次から次へ出される武器。

それに、反応するかのように郁人たちのパワーストーンが輝き始め。



河「なんだわ?これ」



その光りはスーッとニカたちの武器を包み込み、とたん何かの球体を作り出す。



横「これは?」



と、そのときピカッと家の中から黄色い光線のようなものが球体めがけ差し込んで来て。



千「うえっ!?」

玉「この光りミツだ」

河「なに!」

戸「まさか、また月のエネルギーを」

ニ「ミツ」

五「ヤバいだろ、それ」

玉「俺、行くミツを助けに」

横「裕太」



言うがいなや、ダッと駆け出そうとする裕太を。



塚「待って玉森」

玉「えっ」

塚「だいじょうぶ北山は無事だよ」

宮「本当に」

塚「うん、あいつのエナジーを感じる幸せそうな」

千「なんで」

塚「たぶん傍に」

ニ「ガヤがいるから」

塚「二人の心が寄り添っているのを強く感じるんだ」

河「良かったぁ」



太輔、二人とも無事なんだな。




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