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月明かりの追憶

第3章 魔の刻 再び

と、球体がふわっと俺の前までやって来て。



横「どういう意味?」

戸「横尾が持っていろって事じゃない」

横「俺が?」

ポ「そうです」

二「もしかしてこれが、わったーの武器?」

五「だとしたら凄いじゃん」

橋「どうして?」

千「エネルギーそうでしょ、ごっち」

五「あぁ、ニコッ」

玉「ミツの力、パワーストーンそれに」

宮「俺たち星のパワーが融合している球体」

河「しかし、これってどうやって使うんだよ?」

戸「さぁ」

塚「どんな能力を引き出すのかも分からないしね」

千「取り扱い説明書かなんかは…」

全員「あるかそんなもん」

千「すっ、すまん」



ったく、この天然バカ。



横「とにかく中へ入ろう」

戸「あぁ」

河「よっしゃーみんな宏光と太輔を助けに行こうぜ」

一同「おう」



俺達は、そのとき中で何が起きたのか全く分からないでいた。

が、1つだけ。

あの2人が互いに想い合い、少なくとも危機を回避したんだろうって事は感じていたんだ。

それが、自分たちにも勇気を与えてくれ。

輝きは愛の証―

太輔、ミツお前たちの絆が俺らを強くする。

戦いが終わったとき、その姿が教えてくれた。

そこにあった光景は、いつもと変わらぬ二人だったから。

周囲には、確かに幸せのオーラが輝いていたんだ。

でもこのとき生まれた球体がこの先、自分をも危険な状態に追い込むことになろうとは思いもせず。

俺達は、二人の無事を確認しホッと胸を撫で下ろしつついつもの日常へと戻っていく。

月の加護を受けながら―




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