月明かりの追憶
第4章 募る想い
・藤ヶ谷side
くっそ、くっそ、くっそぉー
独り楽屋から飛び出した俺は、自分のマンションへ帰り着き。
見えない相手に向かい、叫び続けていた。
「早く奴を襲え」
うるせんだよ、俺の中で勝手に喋るんじゃねぇ。
「欲しているくせに、どうして手を出さん」
お前に言われたかない俺は自分の意志で、クッ
ピンポーン!
はっ、誰か来た誰?こんな時間に。
あのおかしな事があって以来、毎日 聞こえてくる声に翻弄され。
ピンポ、ピンポーン!
「ほら獲物が向こうからやって来た、クククッ」
なっ、北山!?
「チャンスだ、一気にやってしまえ」
よしてくれ、俺の脳を支配するんじゃない。
「無駄だ足掻いても逆らえはせぬ、クククッ」
きっ、北山…逃げろ。
トルルル、と今度はスマホが鳴り。
「躊躇せず出るんだ」
とたん、自分の意志とは関係なく手が動き。
北「藤ヶ谷おまえ何をやっている早く開けろ」
藤「北…山、クッ」
北「どうした具合でも悪いん?なら尚更」
俺は、まるで暗示にでも掛かったかの如くドアを開け。
ガチャ!
北「大丈夫?」
藤「ぁ…あぁ」
北「顔色、悪いぞ」
藤「とにかく中へ」
北「おう、ニコッ」
藤「ドキッ」
高鳴り出す心臓の鼓動、何も気にせずベットの上に座る北山。
俺も、その隣へと腰を掛ける。
北「なぁ」
藤「んっ?」
ヤバい、ヤバいヤバい。
すぐ隣にいる北山から、漂ってくる香りは更に俺を駆り立て。
北「今日なんでニカにあんなことをしたんで?」
藤「知りたい」
北「んまぁ」
思った時にはギュッと、その手を握りしめていた。
北「藤…ヶ谷」
そして、すぐさま唇を奪い。
北「グイッ、ちょ、な…に、んっ」
押し返した手を遮り再び、柔らかな唇の感触が欲望に火をつける。
北「待て、あっ」
ドサッと、そのままベットの上へ倒れ込み。
藤「知りたかったんだろ、だったら教えてやるよ」
お前の全てが、俺を狂わすんだってことを。
くっそ、くっそ、くっそぉー
独り楽屋から飛び出した俺は、自分のマンションへ帰り着き。
見えない相手に向かい、叫び続けていた。
「早く奴を襲え」
うるせんだよ、俺の中で勝手に喋るんじゃねぇ。
「欲しているくせに、どうして手を出さん」
お前に言われたかない俺は自分の意志で、クッ
ピンポーン!
はっ、誰か来た誰?こんな時間に。
あのおかしな事があって以来、毎日 聞こえてくる声に翻弄され。
ピンポ、ピンポーン!
「ほら獲物が向こうからやって来た、クククッ」
なっ、北山!?
「チャンスだ、一気にやってしまえ」
よしてくれ、俺の脳を支配するんじゃない。
「無駄だ足掻いても逆らえはせぬ、クククッ」
きっ、北山…逃げろ。
トルルル、と今度はスマホが鳴り。
「躊躇せず出るんだ」
とたん、自分の意志とは関係なく手が動き。
北「藤ヶ谷おまえ何をやっている早く開けろ」
藤「北…山、クッ」
北「どうした具合でも悪いん?なら尚更」
俺は、まるで暗示にでも掛かったかの如くドアを開け。
ガチャ!
北「大丈夫?」
藤「ぁ…あぁ」
北「顔色、悪いぞ」
藤「とにかく中へ」
北「おう、ニコッ」
藤「ドキッ」
高鳴り出す心臓の鼓動、何も気にせずベットの上に座る北山。
俺も、その隣へと腰を掛ける。
北「なぁ」
藤「んっ?」
ヤバい、ヤバいヤバい。
すぐ隣にいる北山から、漂ってくる香りは更に俺を駆り立て。
北「今日なんでニカにあんなことをしたんで?」
藤「知りたい」
北「んまぁ」
思った時にはギュッと、その手を握りしめていた。
北「藤…ヶ谷」
そして、すぐさま唇を奪い。
北「グイッ、ちょ、な…に、んっ」
押し返した手を遮り再び、柔らかな唇の感触が欲望に火をつける。
北「待て、あっ」
ドサッと、そのままベットの上へ倒れ込み。
藤「知りたかったんだろ、だったら教えてやるよ」
お前の全てが、俺を狂わすんだってことを。