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月明かりの追憶

第4章 募る想い

・北山side

んだめだ、くっ、藤ヶ谷ったら、ちっとも話を聞いてくれない。



北「うああっ、頼む、もっちと、優しく」

藤「イッちまえ」

北「あっ、くっ、ううっ」



…もっ‥マジで…限界‥クッ



北「うっあぁーっ」



俺は、全身を反り返し果ててしまう。



北「くっ…ハァハァハァ‥ばっ…バカやろう」

藤「えっ」

北「なんで、こんな乱暴にするんだわ、クッ」

藤「おまえ泣いているの?」

北「もっ…ちと‥優しく…いち‥おう…初めて‥なんだし、ヒクッ」



やっべ涙が止まらない、俺、こいつの前で女みたいになってる。



北「俺…だって恐かったん‥だからな‥うっ」

藤「北山」

北「自分の気持ちくらい、分かっていた、ヒック」

藤「‥‥っ」

北「だけど恐くて認めたら、おまえ受け入れたら俺どうなってしまうんだろうって」

藤「おまえ」

北「視線を感じるたびドキドキして、どうしていいか分からなくてさ、クッ」

藤「そうだったのか」

北「じゃねぇや藤ヶ谷だから、だから俺は」



そしたら、ギュッと強く抱きしめて来て。



藤「悪かった、もう乱暴にはしない許してくれ」

北「藤…ヶ谷‥ヒクッ」

藤「どうかしてたよ俺、本当にゴメン」

北「なぁ、お前の中に魔がいるのか?」

藤「‥‥っ」

北「どうなんで?」



が、そう聞くと。



藤「あぁ情けない話し嫌いになった?フッ」



藤ヶ谷は、弱々しく答える。



北「ならないよ」

藤「北山」

北「言ったろ?俺はどんなお前を見ても嫌いになんかなったりしないって」

藤「あり…がと‥クッ」

北「なんで、今度はお前が泣くの」

藤「あはっ、はははっ」

北「んふふっ」



俺達は互いに顔を見あわせ笑い合う、そして。



北「キス…してくんね」

藤「いいのか」

北「おまえ上手いからマジで参ったわ」



初めてのおねだり、はずいがして欲しくて。

すると藤ヶ谷は…



藤「こっちを向けよ」

北「あ、うん」



俺の顎を手で持ち上げ。



藤「チュッ」

北「んもっと」

藤「こう?クスッ」



チュプ―



北「あふっ、んんっ」



藤ヶ谷、好きだ大好き。

もう、どうなってもいいから俺をお前のものにしてくれ。

俺らは、濃厚な口づけを交わす。




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