テキストサイズ

月明かりの追憶

第4章 募る想い

北「あっ…あのよ」

藤「待ってろ今、俺も服を脱ぐから」



そう言うと、こいつは素っ裸になり身体の上へ肌を重ね合わせてきて。

くっ、やばい…心臓がパクついて来やがった。

女が初めてのときって、こんな気持ちなんだろうなきっと。

自分がそっち側になり、分かった気がする。



藤「北山」

北「ちょ待って、やっぱり、痛い…のかな?ハハッ」

藤「じゃない?クスッ」

北「そっ」



けど、それを聞き眼が落ち着きなくキョドってしまい。



藤「ぷっ」

北「なんだよ笑うんじゃね怖いんだから仕方ないじゃん」

藤「いや可愛いと思ってさ」

北「言うな」

藤「可愛いもんは可愛い」

北「やめろって」

藤「何度でも言う北山すっごく可愛いよ、それだけで盛っちゃうくらい」

北「…ばっ‥バカ言って…あっ」



とたん藤ヶ谷の指が、俺の背中をなぞり。



藤「ふっ、黙った、じゃこれは?ニヤッ」

北「うわっ、くっ」



その指は下へと降りて行き、今度は肛門の周りをなぞる。



藤「ちゃんと、ここを柔らかくしてから挿れるし安心しな、ニコッ」



ツプッと俺の中に藤ヶ谷の指が入って来て、それはヌプッヌプッと動き回り。



北「あっ…藤‥ヶ谷」

藤「足りない?クスッ」

北「じゃなく」



ツプッ!



北「んばか増やすな、クッ」

藤「まだまだ行くよ」



ツプッ!



北「あっあ、ダメだ、そこ」

藤「そうはいかない、この中へ俺のを挿れるんだから」

北「くっ、だってよ、おっ、おかしくなっ、ああっ」



なんだよ、これ!?めっちゃ気持ちいいんだけど。

ツプッ!



北「うわああっ」



とうとう4本の指が、中を掻き回し出たり入ったりを繰り返し。

俺は、何度も藤ヶ谷の名前を呼びながら2度目の絶頂を迎えた。



北「うっ、ハァハァハァ」



指でこんなになってしまうってことは、こいつのが入って来たとき俺はどうなってしまうのだろう。

期待と不安が入り交じったような気持ちで、その時を待つ。

でも不思議なことに、このとき俺たちの頭の中で魔の存在はすっかりと消え。

ただ二人して愛し合う―

それは、まるで前世で結ばれる事が出来なかった心残りを今。

成し遂げようとしているかのように。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ