月明かりの追憶
第5章 迷走する恋
・藤ヶ谷side
朝、目を覚ますと北山の姿はなく。
えっ、マジで!?
藤「わた、わた!」
横「どうしたの?太輔」
俺は、慌てて渉の携帯へ電話をし。
藤「北山がいなくなった」
横「ミツが」
藤「朝、起きたらいなくてさ」
まったく何処へ行ったんだよ俺、泊まった意味ないじゃん。
横「とにかく裕太と今から、そっちへ行くから」
藤「タマ、わたんちへ泊まったんだ?」
横「うん」
藤「ふーん」
この二人って…
数分後、わたと裕太が到着をし。
横「考えられるとしたら」
藤「なんらかの形で向こうから北山へ連絡が来て」
横「ミツは相手の要求を呑むため独りで出掛けて行った」
どうして言わなかった?また独りで背負いこみやがってよ。
が、あとで会った時あいつは消え入りそうな声で俺にこう言ったんだ。
北「…信じて‥いたから…必ず‥来てくれ…るって」
そんな顔をして笑うな、俺はどうしていつもこうなんだ。
こんなにも大切に思っているのに苦しめてしまう、情けないったらありゃしない。
もっと強くなるから、お前に負担をかけないように気なんか遣わせず護ってやれるくらい。
だから、ずっと俺の傍にいろよ。
北山は、そんな俺にふっと笑いかけ瞳を閉じる。
それはとても安らかな寝顔だった、俺の想いを何もかも分かっているような。
朝、目を覚ますと北山の姿はなく。
えっ、マジで!?
藤「わた、わた!」
横「どうしたの?太輔」
俺は、慌てて渉の携帯へ電話をし。
藤「北山がいなくなった」
横「ミツが」
藤「朝、起きたらいなくてさ」
まったく何処へ行ったんだよ俺、泊まった意味ないじゃん。
横「とにかく裕太と今から、そっちへ行くから」
藤「タマ、わたんちへ泊まったんだ?」
横「うん」
藤「ふーん」
この二人って…
数分後、わたと裕太が到着をし。
横「考えられるとしたら」
藤「なんらかの形で向こうから北山へ連絡が来て」
横「ミツは相手の要求を呑むため独りで出掛けて行った」
どうして言わなかった?また独りで背負いこみやがってよ。
が、あとで会った時あいつは消え入りそうな声で俺にこう言ったんだ。
北「…信じて‥いたから…必ず‥来てくれ…るって」
そんな顔をして笑うな、俺はどうしていつもこうなんだ。
こんなにも大切に思っているのに苦しめてしまう、情けないったらありゃしない。
もっと強くなるから、お前に負担をかけないように気なんか遣わせず護ってやれるくらい。
だから、ずっと俺の傍にいろよ。
北山は、そんな俺にふっと笑いかけ瞳を閉じる。
それはとても安らかな寝顔だった、俺の想いを何もかも分かっているような。