月明かりの追憶
第5章 迷走する恋
・藤ヶ谷side
“藤ヶ谷…クッ”
藤「ハッ、わた、タマこっちだ」
横「急ごう」
玉「うん」
俺達は、あいつの心の声を頼りにその場所を探し始めた。
つうかマズい北山のやつ弱音を吐いている、いったいどんな状態になっているんだよ。
俺は気が気じゃなく、あいつの気がどんどん弱くなっていくにつれ。
気持ちは焦りながらも、ある一軒の屋敷の前まで辿り着く。
藤「ここだ」
玉「こんな所に洋館が」
藤「入るよ」
横「ちょっと待って太輔、裏へ回った方がいい」
藤「そうだね」
庭の方へ行くと、ガラス越しに中の様子が見え。
あれは、なに!?
目の前の光景に、俺達は唖然としてしまい。
玉「はっ、ミツ」
狼のような風貌の男、そいつが北山の背中へ腕を差し込み。
二「抜け、このおぉーっ」
狼「しつこい奴だ、その手を放せ」
北「くっ…ニカ‥」
二「ミツ、ミツしっかり負けちゃダメだ」
ニカが、必死でその腕を掴み何かを防ごうとしている。
横「ヤバい、魂を抜こうとしているんだ」
藤「なに!?」
玉「嘘でしょ」
横「太輔、後ろへ廻り込み頭からあいつを剣で叩っ斬れ」
藤「分かった」
横「裕太、俺達をあいつに気づかれないよう後方へ誘導できる?」
玉「やってみるよ」
ポロン、ポロン、琴の音が静かに鳴り響く。
いいぞ、その調子。
狼「見つけた、こいつの魂をギュツーっ」
北「うっ、あああっ」
二「やめろおぉーっ」
が、今度は腕を抜こうとしている狼を必死で押さえているニカ。
二「くっ、ダメだ、絶対にあげない」
北「うぐぐっ…ふっ‥じ‥がや」
北山!
北「た・す・け・て…藤ヶ谷あぁーっ」
このやろう!
藤「俺の北山から離れやがれ、この化けもんがあぁ」
ザクッ!
狼「ぎゃああぁぁ」
二「ガヤ!」
藤「ハァハァハァ…くっ」
俺は、力の限りこいつを頭から叩っ斬ったんだ。
北「ふ‥じ…が‥」
藤「北山、しっかりしろ」
横玉「ミツ!」
そして、弱々しく手を伸ばす相棒を抱きしめる。
“藤ヶ谷…クッ”
藤「ハッ、わた、タマこっちだ」
横「急ごう」
玉「うん」
俺達は、あいつの心の声を頼りにその場所を探し始めた。
つうかマズい北山のやつ弱音を吐いている、いったいどんな状態になっているんだよ。
俺は気が気じゃなく、あいつの気がどんどん弱くなっていくにつれ。
気持ちは焦りながらも、ある一軒の屋敷の前まで辿り着く。
藤「ここだ」
玉「こんな所に洋館が」
藤「入るよ」
横「ちょっと待って太輔、裏へ回った方がいい」
藤「そうだね」
庭の方へ行くと、ガラス越しに中の様子が見え。
あれは、なに!?
目の前の光景に、俺達は唖然としてしまい。
玉「はっ、ミツ」
狼のような風貌の男、そいつが北山の背中へ腕を差し込み。
二「抜け、このおぉーっ」
狼「しつこい奴だ、その手を放せ」
北「くっ…ニカ‥」
二「ミツ、ミツしっかり負けちゃダメだ」
ニカが、必死でその腕を掴み何かを防ごうとしている。
横「ヤバい、魂を抜こうとしているんだ」
藤「なに!?」
玉「嘘でしょ」
横「太輔、後ろへ廻り込み頭からあいつを剣で叩っ斬れ」
藤「分かった」
横「裕太、俺達をあいつに気づかれないよう後方へ誘導できる?」
玉「やってみるよ」
ポロン、ポロン、琴の音が静かに鳴り響く。
いいぞ、その調子。
狼「見つけた、こいつの魂をギュツーっ」
北「うっ、あああっ」
二「やめろおぉーっ」
が、今度は腕を抜こうとしている狼を必死で押さえているニカ。
二「くっ、ダメだ、絶対にあげない」
北「うぐぐっ…ふっ‥じ‥がや」
北山!
北「た・す・け・て…藤ヶ谷あぁーっ」
このやろう!
藤「俺の北山から離れやがれ、この化けもんがあぁ」
ザクッ!
狼「ぎゃああぁぁ」
二「ガヤ!」
藤「ハァハァハァ…くっ」
俺は、力の限りこいつを頭から叩っ斬ったんだ。
北「ふ‥じ…が‥」
藤「北山、しっかりしろ」
横玉「ミツ!」
そして、弱々しく手を伸ばす相棒を抱きしめる。