テキストサイズ

千年の花嫁

第7章 希望の花嫁②

・北山side

それから、お風呂から上がった俺はタマが用意しておいた着物を着たんだけど。



玉「ガヤ、準備が出来たよ」



これが花嫁衣装ねぇ、ハァ



藤「なんだ?どうした不満そうな顔をして」

北「だって、ただの白い着物じゃん帯もなく腰にピンクの紐が付いてるだけだし」

藤「そりゃ、お前らの世界みたいに派手な衣装は俺達のところにはないさ」

北「だから?」

藤「でも似合っているんだからいいじゃん」



ふーんそう来る、あっそ。



藤「ほらスネてないで行くよ」

北「別に俺は」



ちょっと、想像とは違うなと思っただけさ。



藤「ふっ、しょうがない。これでも耳に付けてれば」

北「えっ」



すると、太輔は俺の耳に金色の毛玉のふわっとしたイヤリングを付け。



藤「なかなかいいじゃん、なっ?ニコッ」



これって、まさか!



北「太輔の尻尾で作ったなんて言うんじゃないよな」

藤「そうだけど、フッ」

北「ちょ、大丈夫なのか?なぁ」



俺が、慌ててそこへと触れたら。



藤「平気だって、これくらい切ってもすぐ元に戻る」

北「へっ?」

藤「それよりマジで後悔しないんだな」

北「しつこい」

藤「ふっ、分かった」



と、今度はイキなり抱き上げられ。



北「うわっ!?なに」

藤「タマ、扉を頼む」

玉「はいよ」



焦った俺が、裾を押さえると。



藤「何をやっているの」

北「だっ…て‥さ カァーッ」



見えちまうだろ。



藤「あっ、そうか下着をつけてないから気にしてるんだ、クスッ」



当たり前…てか、そうしろって言うから仕方なくしたのに少しは気を遣え。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ