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千年の花嫁

第8章 希望の花嫁③

「さて少年よ今からお前に気が狂うような快楽を与えてあげよう」



んやだ、どうして頭の中で声が聞こえるんだわ。



藤「宏光、俺を見ろ」

北「太輔…んっ‥」



一瞬たりとも怯えた表情をすると、すかさず俺にキスして来る太輔。

だが、着ている着物の紐が解かれた瞬間に。



「嫌だ、やめて怖いよ」



少年の叫び声と共に、身体にはゾクッとするような悪寒が走り抜け。



北「んやだ、クッ」

藤「だいじょうぶ大丈夫だから、ニコッ」

北「‥‥っ」



が、ハッと我に返ったらそこには太輔の笑顔がありホッとしながらも。



藤「力を抜いて俺の声だけを聞くんだ」



コクンと頷くと、露わになった胸元へその手が滑り込み。



北「あっ、ビクン」

藤「ほら分かるだろ?」

北「んっ、あっ、んんっ」

藤「これは俺の手なんだ」

北「太…輔‥の」

藤「あぁ、そうさ、ニコッ」



最初はなぞるように優しく、それから指で乳首を刺激され。



北「ふっ、あっ、んっ」



じわりじわりと快感が沸き上がって来て、自然と口からは切ない吐息が漏れ出し。



藤「しゃぶってやろうか、ほら」

北「あっあっ、んっ、はっ、あぁ」



太輔、太輔えぇーっ

でもその声は、まるでリンクするみたいに聞こえて来てよ。



「どうだ気持ちいいだろ」

「やっやっ、やぁーっ」



やめろ、聞きたくない。

すると、心は散々に乱れ俺は必死で払おうと首を横へ振るんだが一向に止まってはくれず。



藤「宏光、ひろ、気持ちをこっちへ向けるんだ」

北「むっ、無理…クッ」




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