千年の花嫁
第8章 希望の花嫁③
北「言うことを聞かず毎日神社へ行き結果あんなことになってしまい辛くて苦しかったけれど」
藤「‥‥‥」
北「心の中ではいつも太輔に謝っていたんだ」
藤「なぜ?お前が謝る必要がある」
北「言うことを聞いていればこんな事にはならなかったのにって」
藤「なっ」
北「自分がいけないんだ太輔を悲しませ苦しめ辛そうに見つめる瞳を見たときに分かった」
藤「なに…を?」
北「あの言葉は太輔の本心じゃなかったんだってことが」
藤「‥‥っ」
北「ごめんな、だからもう俺のことで苦しまないでくれ」
宏光…
北「あの日、俺はあいつから聞いた林の奥を抜けると青く澄んだ泉があると」
なに!?
北「そこに身を沈め命を落とせば転生する事ができると言われているって」
藤「それで向かおうとしたっていうの」
北「生まれ変わり綺麗な身体になってもう一度、太輔に会いたかったから」
藤「ってことは」
北「俺は自分からそうなる事を望んだんであって悲観し命を落としたわけじゃない」
最初っから、それが目的だったと。
北「そして今、俺は太輔の目の前にいる ニコッ」
くるっと振り返り、満面の笑顔を向け微笑む宏光。
北「俺は太輔に出会う為に生まれて来た、その腕の中へ抱かれるために」
藤「ひ…ろ」
北「結ばれたとき、あいつは嬉しそうに笑っていたんだ俺も同じくらい嬉しくて幸せな気持ちだった ニコッ」
藤「そうか、フッ」
北「俺達の心が1つになれたのは太輔に抱かれたお陰なんだぜ」
ギュッと抱きつき。
北「愛して、たくさん愛して待っていた千年分の愛を俺に ニコッ」
藤「あぁ、あげるさ嫌ってほどたくさん」
交わす口づけ―
今こそ誓う、お前だけを愛していくと。
北「月、綺麗だな」
その限りある命尽きるまで、ずっと傍にいるから。
藤「あれは俺達と宏光の世界が繋がっている象徴みたいなもんさ」
俺の妻は、お前だけ。
寄り添う気持ちは愛を育む次の世は、今度は自分が。
ふと、そう言いそうになり口をつぐんだ。
今はこのときを大事にしようと心に決め。
藤「‥‥‥」
北「心の中ではいつも太輔に謝っていたんだ」
藤「なぜ?お前が謝る必要がある」
北「言うことを聞いていればこんな事にはならなかったのにって」
藤「なっ」
北「自分がいけないんだ太輔を悲しませ苦しめ辛そうに見つめる瞳を見たときに分かった」
藤「なに…を?」
北「あの言葉は太輔の本心じゃなかったんだってことが」
藤「‥‥っ」
北「ごめんな、だからもう俺のことで苦しまないでくれ」
宏光…
北「あの日、俺はあいつから聞いた林の奥を抜けると青く澄んだ泉があると」
なに!?
北「そこに身を沈め命を落とせば転生する事ができると言われているって」
藤「それで向かおうとしたっていうの」
北「生まれ変わり綺麗な身体になってもう一度、太輔に会いたかったから」
藤「ってことは」
北「俺は自分からそうなる事を望んだんであって悲観し命を落としたわけじゃない」
最初っから、それが目的だったと。
北「そして今、俺は太輔の目の前にいる ニコッ」
くるっと振り返り、満面の笑顔を向け微笑む宏光。
北「俺は太輔に出会う為に生まれて来た、その腕の中へ抱かれるために」
藤「ひ…ろ」
北「結ばれたとき、あいつは嬉しそうに笑っていたんだ俺も同じくらい嬉しくて幸せな気持ちだった ニコッ」
藤「そうか、フッ」
北「俺達の心が1つになれたのは太輔に抱かれたお陰なんだぜ」
ギュッと抱きつき。
北「愛して、たくさん愛して待っていた千年分の愛を俺に ニコッ」
藤「あぁ、あげるさ嫌ってほどたくさん」
交わす口づけ―
今こそ誓う、お前だけを愛していくと。
北「月、綺麗だな」
その限りある命尽きるまで、ずっと傍にいるから。
藤「あれは俺達と宏光の世界が繋がっている象徴みたいなもんさ」
俺の妻は、お前だけ。
寄り添う気持ちは愛を育む次の世は、今度は自分が。
ふと、そう言いそうになり口をつぐんだ。
今はこのときを大事にしようと心に決め。