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千年の花嫁

第8章 希望の花嫁③

・二階堂side

ミツがここにいる、それも6日くらい前から。



横「裕太、太輔とミツは今なにをしている?」



以前の俺なら、狂ったように騒いだだろう。



玉「さぁーね」

横「んっ?」



でも、今は。



横「喧嘩でもしたの?」

玉「別にガヤは俺がいなくてもミツさえいればいいみたいだからさ」

横「なんだ妬きもちか」

玉「違うよ」

横「クスッ」



うわっ!?タマったらどうしちゃったんだろ超不機嫌じゃん。



藤「ニカ、わたの事が嫌いか?」



あれは、わったーが帰って来なくなった次の日だった。



ニ「別にそんなんじゃないけどさ」

藤「なら安心した、フッ」

ニ「ガヤは嫁さんを貰わないわけ?」

藤「こう見えても一途だからな、フッ」

ニ「んっ?」

藤「まぁーいいじゃん俺のことは、ニコッ」



とつぜん現れ。



ニ「話せよ」

藤「少し迷っているんだ」

ニ「なーんだ、やっぱり目をつけてるやつがいるんじゃん」

藤「ここにいる人間は一度たりとも幸せを感じることがないのなら俺は」

ニ「ガヤって他の奴らとは考え方が違うみたいだね」

藤「相手が幸せでなければ自分もなれないだろ」

ニ「そりゃ」

藤「でも俺は、お前にも幸せになって貰いたいんだ」

ニ「えっ」

藤「もちろんトッツーや五に関も、もし泣かせでもしたら例えわたでも許さないバシバシ制裁をくわえてやる」

ニ「こわっ、ハハッ」

藤「じゃ、お前はどうなんだよ?」

ニ「なにが?」

藤「自分の兄貴を泣かせる奴がいたとしたら」

ニ「許せないに決まってるじゃん」

藤「それと同じさ俺はお前らのことを思っているから何かあったら独りで抱えこまず頼って来い」

ニ「ガヤ」



それが、ミツの事だったなんて。




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