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千年の花嫁

第9章 嫁合わせの儀

・戸塚side

橋「トッツー、準備できた」



この日、風呂へ入ったあと俺は今日の為に用意されていた着物を着た。



橋「わっ、可愛い」

宮「もう似合いすぎて似合いすぎて、ニヤッ」

橋「宮っち」

宮「なに?」

橋「顔、キモイよ」

宮「えぇーっ」

戸「んふふっ」



色はピンク―、そこにハッシーの毛と同じ白の模様が入り混じっていて。

なんだか舞台衣装みたいな感じ、優しい色が似合うと思って。

俺の姿を見て、笑みを浮かべながら嬉しそうに言うハッシー。

だったらハッシーは太陽、情熱の赤。



橋「行こうトッツー、ニコッ」



いつも明るく俺を照らしてくれるから、きっと似合うと思う。



宮「向こうへ着いたら、まず控えの部屋へ行き呼ばれるのを待ち」



嫁合わせの儀式は、あの広間で行われるという。



宮「それから」



が、近づくにつれ俺の心臓は疾風の如く高鳴り始め。

もうすぐ五関や二階堂にも会えるんだ、でもどんな顔をすればいいのだろう?そう思ったら。



橋「友達と顔合わせるのが不安?」



そんな様子を見て、心配したハッシーが声をかけて来る。



戸「少しね、フッ」



藤ヶ谷の話しによれば、五関はすっかり女になってしまい。

かなり、投げやりな態度をしていると聞く。

反対に二階堂は…



宮「すっごいラブラブだって千ちゃんが言ってた」



が、そうこうしているうち。



橋「到着っと」

宮「ここからは気合いを入れてくぞ」

戸「なんの?クスッ」



俺達は、1つの部屋へと通され。




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