千年の花嫁
第2章 甦った伝説
戸「足を怪我してるんだ野犬か何かにやられたのかな?可哀相に、そうだ」
キョトンとした表情で、俺のことを見つめている狐くん。
戸「これでよし」
その足に、ギュッとハンカチを巻きつけ止血してやると。
戸「ごめんね、こんなことしか出来なくて。お家どこ早く帰ったほうがいいよ」
こいつ、いきなり腕の中へ飛び込んで来て顔中を舐め回し。
戸「クッ、くすぐったい!もしかしてお礼でも言っているつもり?あはっ、もう分かったから」
チュッ!
戸「ビクン」
が、唇にキスされた瞬間に勝手に身体が動き始め。
なに、これ?ちょ待って何処へ行こうとしているんだよ俺!?
ギィーッ!
目の前で、神社の扉が誰の手も借りず静かに開いた。
“稲荷神社の中を抜けると、その奥にある裏稲荷というところに妖狐が住んでいて手招きしながら嫁が来るのを待っているという”
そん…な‥バタン…うっ‥嘘だあぁーっ
その後は気を失ってしまったのか、目を覚ました時には見知らぬ部屋で寝ていたんだ。
宮「姫さま、お目覚めぇ」
えっ?なに、このすっとんきょな声は!?
玉「バカ宮田、声デカいって驚いちゃってるだろ」
行灯の火が、ユラユラと揺れている。
キョトンとした表情で、俺のことを見つめている狐くん。
戸「これでよし」
その足に、ギュッとハンカチを巻きつけ止血してやると。
戸「ごめんね、こんなことしか出来なくて。お家どこ早く帰ったほうがいいよ」
こいつ、いきなり腕の中へ飛び込んで来て顔中を舐め回し。
戸「クッ、くすぐったい!もしかしてお礼でも言っているつもり?あはっ、もう分かったから」
チュッ!
戸「ビクン」
が、唇にキスされた瞬間に勝手に身体が動き始め。
なに、これ?ちょ待って何処へ行こうとしているんだよ俺!?
ギィーッ!
目の前で、神社の扉が誰の手も借りず静かに開いた。
“稲荷神社の中を抜けると、その奥にある裏稲荷というところに妖狐が住んでいて手招きしながら嫁が来るのを待っているという”
そん…な‥バタン…うっ‥嘘だあぁーっ
その後は気を失ってしまったのか、目を覚ました時には見知らぬ部屋で寝ていたんだ。
宮「姫さま、お目覚めぇ」
えっ?なに、このすっとんきょな声は!?
玉「バカ宮田、声デカいって驚いちゃってるだろ」
行灯の火が、ユラユラと揺れている。