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千年の花嫁

第9章 嫁合わせの儀

北「ヤバい、どうすんべ」

ニ「ぷっ、怒られるの覚悟で行くしかないんじゃね」



振り返ったら…



藤「このやん茶坊主が呼ぶまで待っていろって言ったろ」



だってさぁー



横「そう怒鳴るな弟に会えた嬉しさでつい飛び出してしまったんだろうから大目に見てやれよ、フッ」



横尾さん優しいーんふふっ



藤「ったく、いいから早く来いってば」



えへへっ―



北「ニカ行こ、ニコッ」

ニ「おう、フッ」



けど、その後はもっと大変だったんだ。



五「どういう事なんだよ?これ」

戸「いつからここに?」

五「二階堂、おまえ知っていたの」

戸「ねぇ、ちゃんと説明して北山」



とつぜん現れた俺に、驚いてしまった五関とトッツーから質問攻撃を受け。



藤「だからあれほど言ったのにぃ、ハァ」



その場は、儀式どころじゃなくなってしまい。



横「仕方がない取り合えず簡単に済ませ、こいつらを別室へ連れてくしかないんじゃない」



うっ、反省してます…



藤「なら、わたが仕切ってよ」

横「お前がやれって長なんだから」

藤「面倒なのは嫌いだ」

横「はっ?」

藤「みや、こいつらを例の部屋へ案内してくれる」

宮「分かった」



あげく太輔ったら、ぜんぶ横尾さんに任せ自分は部屋へ引っ込んでしまうし。

が、それから。



宮「じゃみんな俺に着いて来てね ニコッ」

五「なに?こいつ」

戸「一応、俺の世話係り」

ニ「千賀の幼馴染みだろ」

北「そうなんだ、でもお前いつもタマと一緒にいるよな」

宮「うん愛しているから」

五「キモっ、まだ郁人の方がマシだ」

戸「あはっ、でもいい奴だよ宮田って」



俺達は1つの部屋に案内され、それぞれがどんなふうにここへ来て。

今なにを考え思っているのかを正直に打ち明け合う。

ただ、五関だけはあまりいい顔をしていなかったんだ。

浮かない表情のまま━




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