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藤「自分みたいに嫁を貰ったとき相手の気持ちに添えず傷つけたりしないよう」



気にしてたんだ…



藤「あいつの笑顔の奥にある本当の自分、見せなければ分からないんじゃなく気づくことが出来たなら」



俺がって言いたいんだろ？



藤「受け入れてやってくれない、その夢を叶えてやる為に ﾆｺｯ」

五「‥‥っ」



そう言うと、藤ヶ谷は俺の肩をポンと叩き去って行き。



子「うっわあぁーっ」

河「こら、喧嘩するんじゃね仲良くしろ」

子「だってぇ」

河「痛くない痛くないチチンプイのプイ、ﾌｯ」

子「うっ…ﾋｸｯ」

河「よーしいい子だ、もっと強くならなきゃダメだぞ、なっ？ﾆｺｯ」



ドキン！

あんな顔で笑うんだ、優しく包み込むような。



河「じゃメシにしようぜ」

子供達「はーい」



俺の前では、いつも苦笑いしていたのに。

いや、そうさせていたのは自分なのかもしれない。

ハッ！



五「ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ、駄目だ！なに考えているんだよ」



こんなんで屈しないから、幸せにするだって？だったら俺の言うこと何でも聞いてくれるんだよな。



塚「お帰り良かった、ちゃんと戻って来て､ﾆｺｯ」



家の前に行くと、塚ちゃんが心配しながら俺のことを待っていた。



五「どこへ行くっていうの」

塚「ごっち」

五「俺にはもう」



自分の居場所なんて、どこにもないんだから。



塚「ご飯にしようか､ﾆｺｯ」



なら好きなようにやらせて貰う、ﾌｯ

どうしてそこまで捻くれてしまったのか、自分でも分からないまま。

それからの俺は、郁人を困らせるようなことばかり言うようになり。

あいつが苦笑いするたび、それは益々度を超えて行き。

が、沸き上がって来る感情がピークに達したとき。

自分でも、思ってもみなかった行動を起こしてしまったんだ。

そうしたら、どうなるのか分かっていながら。