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千年の花嫁
第10章 不器用な愛情
脱衣室―
気にもせず、服を脱ぎ始めている塚ちゃん。
塚「ほら ごっちも脱いで、なんだったら手伝おうか?」
五「いい自分でやる」
そしてタオルで前を隠し浴室へ、もちろん俺は全身を包んで。
やっぱり、身体が女になってしまっているから恥ずかしいし。
塚「はい、見て ニコッ」
すると、塚ちゃんはイキナリそのタオルをパラっと取り俺に見せたんだ。
五「なっ!?」
塚「そっ、俺ないの」
男性シンボルが…
塚「奇形児ってやつ失敗作だって小さい頃からよく苛められたな」
五「もっ、いいよ塚ちゃん」
ごめん聞かなきゃよかった、俺は凄く後悔する。
けど塚ちゃんは…
塚「聞いて、ごっち俺は子供も作れない精子を作る機能すらないからね」
五「塚ちゃん」
塚「親はそんな俺を哀れな子って眼で見て、でも河合は違ったんだ」
五「‥‥っ」
塚「自分と一緒にいればいい、そう言ってくれ」
“お前を苛める奴は俺が許さない”
塚「いっつも傍にいて護ってくれたっけ、フフッ」
五「だから今も?」
塚「本当は違う妖狐の所へ行かされる予定だったんだ、けど藤ヶ谷は初め河合に嫁を取らせるのを反対していたから」
五「なんで?」
塚「相手を傷つける可能性が大きい、そしたら河合も傷つくからって」
分からなくもない、現に俺は。
塚「俺がお願いしたんだ」
五「塚ちゃんが?」
塚「そんな事にはならないよう自分が傍でフォロする何年も掛かって説得し」
五「許可してもらったってわけ」
塚「ごめん力不足で」
そんなことはない。
塚「ごっちが、どーうしても嫌ならもうしなくていいよ」
傍にいてくれて、どれだけ心が救われたかしれないんだ。
塚「帰すことは出来ないけど寂しくならないよう俺が、ずっと傍にいるから」
俺のほうこそ本当にゴメン、なんにも知らなくて、クッ
“一度でも、あいつのこと知ろうとした事があるのかよ”
二階堂の言葉がズキンと心に突き刺さる、郁人のことだけじゃない。
俺は、塚ちゃんのことも何も知ろうとはしなかったことに気づき。
バカなのは自分だったのかもしれない。
気にもせず、服を脱ぎ始めている塚ちゃん。
塚「ほら ごっちも脱いで、なんだったら手伝おうか?」
五「いい自分でやる」
そしてタオルで前を隠し浴室へ、もちろん俺は全身を包んで。
やっぱり、身体が女になってしまっているから恥ずかしいし。
塚「はい、見て ニコッ」
すると、塚ちゃんはイキナリそのタオルをパラっと取り俺に見せたんだ。
五「なっ!?」
塚「そっ、俺ないの」
男性シンボルが…
塚「奇形児ってやつ失敗作だって小さい頃からよく苛められたな」
五「もっ、いいよ塚ちゃん」
ごめん聞かなきゃよかった、俺は凄く後悔する。
けど塚ちゃんは…
塚「聞いて、ごっち俺は子供も作れない精子を作る機能すらないからね」
五「塚ちゃん」
塚「親はそんな俺を哀れな子って眼で見て、でも河合は違ったんだ」
五「‥‥っ」
塚「自分と一緒にいればいい、そう言ってくれ」
“お前を苛める奴は俺が許さない”
塚「いっつも傍にいて護ってくれたっけ、フフッ」
五「だから今も?」
塚「本当は違う妖狐の所へ行かされる予定だったんだ、けど藤ヶ谷は初め河合に嫁を取らせるのを反対していたから」
五「なんで?」
塚「相手を傷つける可能性が大きい、そしたら河合も傷つくからって」
分からなくもない、現に俺は。
塚「俺がお願いしたんだ」
五「塚ちゃんが?」
塚「そんな事にはならないよう自分が傍でフォロする何年も掛かって説得し」
五「許可してもらったってわけ」
塚「ごめん力不足で」
そんなことはない。
塚「ごっちが、どーうしても嫌ならもうしなくていいよ」
傍にいてくれて、どれだけ心が救われたかしれないんだ。
塚「帰すことは出来ないけど寂しくならないよう俺が、ずっと傍にいるから」
俺のほうこそ本当にゴメン、なんにも知らなくて、クッ
“一度でも、あいつのこと知ろうとした事があるのかよ”
二階堂の言葉がズキンと心に突き刺さる、郁人のことだけじゃない。
俺は、塚ちゃんのことも何も知ろうとはしなかったことに気づき。
バカなのは自分だったのかもしれない。
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