千年の花嫁
第12章 芽生えた命
五「しっかし驚いたぜ1日違いで妊娠が分かるだなんてさ」
戸「ほんと予定日もほぼ同じだし、クスッ」
五「でも気持ちは複雑だな、フッ」
戸「どうして?俺は五関が一緒で心丈夫に思っているけど、ニコッ」
続いて、12日遅れで北山にも子供ができ。
五「あいつは何かと大変そうだ、フッ」
戸「生まれて来る子は一族の長の跡継ぎだしね」
最後が二階堂、北山の妊娠が発覚してから1週間後のことだった。
こうして俺達は全員が妖狐の子供を身ごもり、あとは出産を待つのみとなる。
だが…
河「分かりまちゅか、お父ちゃんでちゅよぉーっ」
はぁ、いったい1日に何回これやるんだよ。
河「出てきたら一緒に遊びましょうねぇ、ニコニコッ」
俺のお腹を手でさすりながら耳を当て、話しかけている郁人の姿を見ていると。
五「ふっ」
自然と笑みが零れてしまっている自分がいてさ、こういうのささやかな幸せって言うんだろうか、フッ
五「郁人、名前を考えておいた」
河「なになに?」
五「それは生まれてからのお楽しみ、ニッ」
河「えぇーっ、いいじゃん教えろって五関」
五「やぁーだね」
河「けちっ、プーッ」
五「クスッ」
正直、不安がないわけじゃないけど。
それでも俺は、子供が生まれたら郁人と上手く行くような気がしていたんだ。
そしたら、あいつの願い通りあの孤児院で一緒に暮らしてやってもいいかなと、そんなふうにも考えていた。
が、それから4ヶ月後。
それは予告もなしに突然やって来てしまう、俺の想いをぶち壊すかのように。
戸「ほんと予定日もほぼ同じだし、クスッ」
五「でも気持ちは複雑だな、フッ」
戸「どうして?俺は五関が一緒で心丈夫に思っているけど、ニコッ」
続いて、12日遅れで北山にも子供ができ。
五「あいつは何かと大変そうだ、フッ」
戸「生まれて来る子は一族の長の跡継ぎだしね」
最後が二階堂、北山の妊娠が発覚してから1週間後のことだった。
こうして俺達は全員が妖狐の子供を身ごもり、あとは出産を待つのみとなる。
だが…
河「分かりまちゅか、お父ちゃんでちゅよぉーっ」
はぁ、いったい1日に何回これやるんだよ。
河「出てきたら一緒に遊びましょうねぇ、ニコニコッ」
俺のお腹を手でさすりながら耳を当て、話しかけている郁人の姿を見ていると。
五「ふっ」
自然と笑みが零れてしまっている自分がいてさ、こういうのささやかな幸せって言うんだろうか、フッ
五「郁人、名前を考えておいた」
河「なになに?」
五「それは生まれてからのお楽しみ、ニッ」
河「えぇーっ、いいじゃん教えろって五関」
五「やぁーだね」
河「けちっ、プーッ」
五「クスッ」
正直、不安がないわけじゃないけど。
それでも俺は、子供が生まれたら郁人と上手く行くような気がしていたんだ。
そしたら、あいつの願い通りあの孤児院で一緒に暮らしてやってもいいかなと、そんなふうにも考えていた。
が、それから4ヶ月後。
それは予告もなしに突然やって来てしまう、俺の想いをぶち壊すかのように。