千年の花嫁
第12章 芽生えた命
・千賀side
河「よっ、健永どこへ行くんだよ?」
いつものように、偵察していたら郁人に遭遇した。
千「そっちこそ」
河「俺か?俺はなぁ、ニマッ」
が、その含み笑いに嫌な予感が走り。
千「失礼しまーす」
ダッと一目散に逃げ出す俺。
河「ちょおい、まだなにも言ってないじゃん」
あはははっ―
河「なんで?あいつ、チッ」
だって、巻き込まれたくなかったんだもん。
それから暫くすると。
「おっ、見回りか?ご苦労さん」
俺たち赤狐は妖狐の中でも最下級層、大した神通力もない。
けど敷地内のパトロールをしたり、常に仲間たちの安全を心掛けている。
それが役割でもあるし、いざというときは身を呈し防ぐ覚悟で。
「姫さんの体調はどうだい赤ちゃん待ち遠しいだろ」
そりゃ、フッ
妊娠が分かってから、横尾さんはとにかくニカにべったりで。
俺はセッせと食料を調達し、そんな中 日に日に大きくなっていくお腹。
食欲も旺盛、どっちに似ているんだろう?
まっ、どっちにしても可愛いに決まっている。
なんてったって、横尾さんとニカの子だし。
そうだハッシーのところへ寄って行こう、そろそろ8ヶ月目に入っているはずだ。
産み月まで、あと2ヶ月。
河「よっ、健永どこへ行くんだよ?」
いつものように、偵察していたら郁人に遭遇した。
千「そっちこそ」
河「俺か?俺はなぁ、ニマッ」
が、その含み笑いに嫌な予感が走り。
千「失礼しまーす」
ダッと一目散に逃げ出す俺。
河「ちょおい、まだなにも言ってないじゃん」
あはははっ―
河「なんで?あいつ、チッ」
だって、巻き込まれたくなかったんだもん。
それから暫くすると。
「おっ、見回りか?ご苦労さん」
俺たち赤狐は妖狐の中でも最下級層、大した神通力もない。
けど敷地内のパトロールをしたり、常に仲間たちの安全を心掛けている。
それが役割でもあるし、いざというときは身を呈し防ぐ覚悟で。
「姫さんの体調はどうだい赤ちゃん待ち遠しいだろ」
そりゃ、フッ
妊娠が分かってから、横尾さんはとにかくニカにべったりで。
俺はセッせと食料を調達し、そんな中 日に日に大きくなっていくお腹。
食欲も旺盛、どっちに似ているんだろう?
まっ、どっちにしても可愛いに決まっている。
なんてったって、横尾さんとニカの子だし。
そうだハッシーのところへ寄って行こう、そろそろ8ヶ月目に入っているはずだ。
産み月まで、あと2ヶ月。