千年の花嫁
第13章 戦いの火蓋
妖狼は賢く決して、妖狐の敷地内ではことを起こさない。
上手く自分の所へ引きずり込み、タイミングを見計らって襲う。
だから…と、そのとき。
橋「聞こえる」
ハッシーの言葉に、そこにいた全員が耳を澄ました。
玉「笛の音だ!」
北「なにも聞こえねぇよ」
千「俺らにしか聞こえないから」
塚「って事は、ごっちが」
藤「健永、方向を確定できるか」
千「任せて」
宮「千ちゃん頼む」
千「おう」
妖狐の中でも、一番耳の聞こえがいいと言われてる千賀。
その聴覚を頼りに。
千「分かった林の方だ」
藤「やっぱりそこか、チッ」
横「太輔」
藤「行くぞ」
一同「おう」
俺達は、ごっちの無事を願いそこへと急いだ。
しかし―
千「マジかよ」
藤「ひろ、ニカにトッツーお前らはここにいろ」
戸「どうして」
藤「危ないからだ」
北「太輔」
ニ「俺は嫌だ!」
横「ニカ」
ニ「今度こそ、ごっちを助けるんだ」
戸「俺も」
橋「でもトッツー」
北「あいつは最初にここへ来て一番傷つき辛い思いをした」
玉「ミツ」
ニ「俺らにとっては大事なダチ、それを見捨てろって言うの」
千「ニカ!」
戸「出来ない、そんなの絶対に」
宮「トッツーまで」
塚「みんな…」
笛の音は、林の奥から聞こえ俺達は足を止めてしまう。
北「お願いだ、一緒に行かせてくれ太輔」
藤「宏光、クッ」
ニ「足手まといは承知の上」
戸「頼むよ藤ヶ谷」
藤「…分かった」
横「おい」
千「ガヤさん」
藤「止められるわけない、こいつらを だったら」
連れて行くしかない、それは藤ヶ谷の苦渋の選択だった。
3人の気持ちが分かっているからこその。
藤「その代わり絶対に俺らの傍から離れるんじゃないぞ」
ニ「分かった」
北「ありがと太輔」
戸「Thank You」
藤「タマ、千賀、みや」
宮玉千「はい」
藤「命張ってでもこいつら護り通せ、いいな」
宮玉千「了解」
“ウオオーン”
妖しい狼の遠吠えが聞こえる、まるで狩りの合図かのように。
辺り一帯、不気味に響き渡っていた。
上手く自分の所へ引きずり込み、タイミングを見計らって襲う。
だから…と、そのとき。
橋「聞こえる」
ハッシーの言葉に、そこにいた全員が耳を澄ました。
玉「笛の音だ!」
北「なにも聞こえねぇよ」
千「俺らにしか聞こえないから」
塚「って事は、ごっちが」
藤「健永、方向を確定できるか」
千「任せて」
宮「千ちゃん頼む」
千「おう」
妖狐の中でも、一番耳の聞こえがいいと言われてる千賀。
その聴覚を頼りに。
千「分かった林の方だ」
藤「やっぱりそこか、チッ」
横「太輔」
藤「行くぞ」
一同「おう」
俺達は、ごっちの無事を願いそこへと急いだ。
しかし―
千「マジかよ」
藤「ひろ、ニカにトッツーお前らはここにいろ」
戸「どうして」
藤「危ないからだ」
北「太輔」
ニ「俺は嫌だ!」
横「ニカ」
ニ「今度こそ、ごっちを助けるんだ」
戸「俺も」
橋「でもトッツー」
北「あいつは最初にここへ来て一番傷つき辛い思いをした」
玉「ミツ」
ニ「俺らにとっては大事なダチ、それを見捨てろって言うの」
千「ニカ!」
戸「出来ない、そんなの絶対に」
宮「トッツーまで」
塚「みんな…」
笛の音は、林の奥から聞こえ俺達は足を止めてしまう。
北「お願いだ、一緒に行かせてくれ太輔」
藤「宏光、クッ」
ニ「足手まといは承知の上」
戸「頼むよ藤ヶ谷」
藤「…分かった」
横「おい」
千「ガヤさん」
藤「止められるわけない、こいつらを だったら」
連れて行くしかない、それは藤ヶ谷の苦渋の選択だった。
3人の気持ちが分かっているからこその。
藤「その代わり絶対に俺らの傍から離れるんじゃないぞ」
ニ「分かった」
北「ありがと太輔」
戸「Thank You」
藤「タマ、千賀、みや」
宮玉千「はい」
藤「命張ってでもこいつら護り通せ、いいな」
宮玉千「了解」
“ウオオーン”
妖しい狼の遠吠えが聞こえる、まるで狩りの合図かのように。
辺り一帯、不気味に響き渡っていた。