千年の花嫁
第14章 誕生そして
玲「キュゥーン」
五「んっ?眠くなった」
ニ「ちょ、なに今の声!?」
五関の腕の中の玲流の尻尾が、パタンパタンと揺れている。
五「よしよし、じゃあゲップしような ニコッ」
トントントン優しく背中を叩くと。
玲「ケプッ」
ニ「きゃわゆーい」
北「ガハハハッ」
子供好きには堪んないぜ。
ニ「なっなっ、抱かせて」
五「いま?」
ニ「ちょっとだけ、なっ」
五「しょうがないなぁ」
数分後―
ニ「うっ」
北「そろそろ帰らないと」
ニ「でも」
五「クククッ」
自分の腕の中で寝てしまった玲流に、俺はどうしていいか分からず。
ニ「かっ、可愛いんだけどね ハハッ」
と、ごっちが…
五「ここへそぉーっと寝かせて、ニコッ」
ニ「わっ、分かった」
北「大丈夫かニカ、顔が強ばってるぞ クスッ」
ニ「起きないようにそぉーっとそっと」
五「クスクスッ」
でも、ごっちの笑い声を久々に聞いた気がする。
ニ「できたぁーっ」
北「ばっ、ばか声でかい」
玲「…ふっ‥ふっ…ふぎゃあぁーっ」
ニ「あわわっ」
北「あちゃあ、やっちまった」
ニ「ごめん、ごめんね泣かないで、ごっち助けてよ」
五「あはははっ」
また笑った、ふっ、するとごっちは。
五「玲流、ほらお父ちゃんだよ」
そう言って人形を手渡し、とたん玲流はギュッと握りしめ再び眠りにつく。
北「これは」
五「郁人の匂いがついている人形さ」
ニ「郁人の?」
五「玲流を産むとき俺もこれを抱きしめていた」
つまりは、形見の品。
五「顔も合わせていないのに、この子はまるで自分の父親の匂いが分かるかのように クッ」
スースースーッと安らかな寝息を立てている、その顔を見ていると。
俺たちの胸にも、ジーンと込み上げてくるものがある。
それから1ヶ月後だった、ミツが出産のときを迎えたのは。
五「んっ?眠くなった」
ニ「ちょ、なに今の声!?」
五関の腕の中の玲流の尻尾が、パタンパタンと揺れている。
五「よしよし、じゃあゲップしような ニコッ」
トントントン優しく背中を叩くと。
玲「ケプッ」
ニ「きゃわゆーい」
北「ガハハハッ」
子供好きには堪んないぜ。
ニ「なっなっ、抱かせて」
五「いま?」
ニ「ちょっとだけ、なっ」
五「しょうがないなぁ」
数分後―
ニ「うっ」
北「そろそろ帰らないと」
ニ「でも」
五「クククッ」
自分の腕の中で寝てしまった玲流に、俺はどうしていいか分からず。
ニ「かっ、可愛いんだけどね ハハッ」
と、ごっちが…
五「ここへそぉーっと寝かせて、ニコッ」
ニ「わっ、分かった」
北「大丈夫かニカ、顔が強ばってるぞ クスッ」
ニ「起きないようにそぉーっとそっと」
五「クスクスッ」
でも、ごっちの笑い声を久々に聞いた気がする。
ニ「できたぁーっ」
北「ばっ、ばか声でかい」
玲「…ふっ‥ふっ…ふぎゃあぁーっ」
ニ「あわわっ」
北「あちゃあ、やっちまった」
ニ「ごめん、ごめんね泣かないで、ごっち助けてよ」
五「あはははっ」
また笑った、ふっ、するとごっちは。
五「玲流、ほらお父ちゃんだよ」
そう言って人形を手渡し、とたん玲流はギュッと握りしめ再び眠りにつく。
北「これは」
五「郁人の匂いがついている人形さ」
ニ「郁人の?」
五「玲流を産むとき俺もこれを抱きしめていた」
つまりは、形見の品。
五「顔も合わせていないのに、この子はまるで自分の父親の匂いが分かるかのように クッ」
スースースーッと安らかな寝息を立てている、その顔を見ていると。
俺たちの胸にも、ジーンと込み上げてくるものがある。
それから1ヶ月後だった、ミツが出産のときを迎えたのは。