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・二階堂side

ニ「…っ‥ﾊｧﾊｧﾊｧ…いて‥っ…いっ」



これが陣痛、ｸｯ



横「ニカだいじょうぶ落ちついて」

千「俺達が傍についてるから」

ニ「わっ、わったー、千賀…くっ‥うぅ」



ごっち、トッツーも。



五「二階堂！」

戸「頑張れ」



ミツでさえ乗り越えたんだ。



ニ「くっ、うっ、あぁー」

千「ニカ！」

横「よし降りてきた湯の用意は出来てる？」

玉「準備ＯＫだよ」



タマ、お前もいたわけ…ｸｯ



玉「ニカ、頑張れミツも応援している」

ニ「ミ…ツ‥つあぁーっ」

千「頭が出る！」

横「あともう少しだ」

戸「ヒッヒッフー」

五「ヒッヒッフー」

横「いいぞニカ」

ニ「わっ、わた…ｸｯ」

横「‥‥っ」

ニ「渉うぅーっ」



“ほっ、ほぎゃあぁーっ



千「生まれた銀狐だ、やったぁーっ」

戸「うっわぁーっ」

五「北山が産んだ双子の金狐も綺麗だったけど」

戸「さすが最上階の妖狐の子、可愛いぃーっ」



ありがとうトッツー、ごっち。



横「おまえ、ﾌｯ」

宮「良かったね千ちゃん」

千「ううっ、めっちゃ嬉しい ﾋｸｯ」



千賀、ﾌｯ



玉「おめでとうニカ」

横「名前を教えて俺達の子の、ﾆｺｯ」

ニ「渉」

横「ありがとう、そう呼んでくれて凄く嬉しかった」

ニ「名は…」



不思議なんだけど。



ニ「絆果(ほだか)」

戸「どんな意味？」



その瞬間！



ニ「俺と渉、そして千賀との絆・愛の結晶っていう」



自然と口から出ていたんだ。