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千年の花嫁

第17章 平穏な日々

橋「どうしよトッツー蓮、宮っちお願い早く見つけて」



なにやってるんだ、あんな所でウロウロと。



千「おい」



声を掛けたら、ビクッと反応し泣きそうな顔になり。



千「ちょ、どうしたんだよ」

橋「けっ、健永、トッツーがいないんだぁ」

千「えっ」

橋「蓮も」

千「いつから」



30分も前だって!?



千「ハッ、それで宮田は」

橋「匂いを追って行った」

千「バカ、なんで俺たちに言わないんだよ」

橋「だってぇー」



あのバカ!



横「どうした?」

千「横尾さん宮田が1人でトッツーと蓮を捜しに行っちまった」

横「なに」

玉「それ本当、じゃさっきのが」



数分後―



藤「タマ、確かに宮田は河原の方へ向かったんだな」

玉「間違いない」

ニ「渉、トッツーはなんで蓮を連れ1人で出て行ってしまったんだろ」

五「用心深いあいつが信じられない」

横「はっきりとは分からない、ただ」



操られていた可能性が高い、情緒不安定だと術に掛かりやすく。

だとしたら、仕掛けたのは妖狼。



橋「トッツー、蓮!」

千「大丈夫だってハッシー宮田がきっと護ってくれている」

藤「塚ちゃん、こいつらを頼む」

北「太輔」

藤「心配するな俺はあいつを信じてる必ず無事に連れて帰って来るから」

北「頼んだぞ」

五「藤ヶ谷」

ニ「俺達も信じ待っている」



緊迫した空気が漂う中。



玉「妖狼、あいつらに何かしたら、ただじゃ済まさないからな、キッ」

千「タマ」



誰の眼も、ギラギラと光りを放っていた。

あの日のことを思い出し━




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