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千年の花嫁

第18章 里帰り"帰省"

・横尾side

ニ「んあっ、渉、クッ」



あれから、太輔と今後の対策について話し合ったんだが。



ニ「あっあっ、あぁーっ」



あいつは、予想だにしていなかったことを言い出し。



ニ「イクッ、いっ、んあっ、あぁーっ、ビクビクッ」



俺は、唖然としてしまう。



ニ「…っ、ハァハァハァ‥わた…る‥くっ…何かあった?」

横「どうして?」

ニ「めっちゃ激しかったから」

横「ふっ」



今さら、無理に決まっているじゃん。



藤「あいつらを里帰りさせようと思う」

横「おまえ言っている事の意味わかってる?」

藤「もちろん、フッ」



前代未聞だ…



横「向こうの連中には記憶がない行っても傷つくだけさ」

藤「そうは思わないけど」

横「戻す気?記憶を」

藤「いや、フッ」

横「じゃ、どうする気さ」

藤「わた、トッツーは親に会いたい気持ちをつかれ呼び出されてしまった」

横「だから?」

藤「トッツーだけじゃない宏光も五関・ニカだって残して来た親や家族のことが気掛かりなはずだ」

横「でも」



一目だけでも姿を見せてやれば、もう心の隙をつかれる事はないだろう。

言いたい事は分かる、だけど。



横「ニカ」

ニ「んっ?」

横「親父さんに会いたい」

ニ「えっ」



どんなふうに段取りをするつもり。



ニ「俺は別に」

横「本心を言ってもいい」

ニ「会える…わけ‥」

横「んっ?」

ニ「こんな身体で、クッ」



ほれみな。



横「向こうは記憶がない、お前を息子だとは認識しないだろ」

ニ「‥‥‥」

横「太輔が会わせたいと言って来た」

ニ「今さら」

横「俺もそう言ったんだ」



戸惑った表情のニカ、気持ちは複雑に違いない。



横「とにかく1度、4人で集まり話し合ってみて」

ニ「分かった」



渋々承知して翌日。



戸「そう言われてもねぇ」

五「女の格好で行くって事だよな」

北「今は、どんな服が流行っているんだろ」

ニ「ミツ、そういう事じゃなくて」

北「分かっているわ」

戸「でも、おかしな格好では行けないよ」

五「あぁ、不審者に見られてしまうだろうからさ」

ニ「確かに」



問題はそこ?アハッ




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