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千年の花嫁

第18章 里帰り"帰省"

しかし林の中で戦う、それは妖狼たちには有利でも俺ら妖狐には不利に近い現状と言える。

それを覚悟の上でガヤさんは、河合くんの仇を討とうとしているんだ。

そう思うと、居ても立ってもいられない気持ちになってしまう。

出発は明後日と決まり、白狐のタマを先陣にガヤさんと横尾さんが一族を従え向かうことに決まった。

が、俺は塚ちゃんやハッシーと一緒に留守番組に回されてしまい。



「お前はどのグループだ」

「俺か?副長のところさ」

「なぁ、あの裕太って若僧は強いんだろうな?」

「さぁ?でも長の下にいたなら程々に腕が立つんじゃないか」

「ならいいんだが」



タマは強い、俺のタマなんだから。



橋「拗ねないスネない」

宮「ハッシーは悔しくないわけ?」

橋「俺はトッツーと蓮の傍にいる」

宮「それでいいんだ?」

橋「うん、ニコッ」



俺は嫌だ、河合くんの仇を討ちに行きたいタマと一緒に戦って。



五「宮田、その気持ちだけで十分さ」

宮「五関…くん」

五「郁人だってきっとそう言うと思う、フッ」

宮「だけど俺は!」

五「もし、もしもだよ妖狼たちが裏をかきあいつらがいない間に襲って来たらどうする?」

宮「えっ」

五「藤ヶ谷は万が一のことも考え、お前や塚ちゃんを残したんじゃないのかな」

宮「‥‥っ」

五「良亮1人じゃ太刀打ちできないだろうし」

宮「まぁ、そうだけど」

五「頼りにしてるよ、ニコッ」



有り難う五関くん、フッ




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