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千年の花嫁
第19章 愛する人へ
・二階堂side
始めは、何が起きたのか分からなかった。
とつぜん、飛び起きた渉が。
横「ニカ、ミツのところへ行ってな」
ニ「渉?」
そう言って出て行き。
戸「二階堂!」
ニ「トッツー、ハッシーはどうしたんだ?」
戸「家の前でガードしている」
北「ニカ、トッツー」
ニ「いったい何が起こったっていうのさ」
北「妖狼が攻めて来たって太輔が」
ニ「なっ、本当か!?それ」
戸「宮田は大丈夫かな?」
ニ「あいつ、外にいるの」
戸「うん、パトロールして来るって出て行ったまま」
北「怪我しているのにか」
戸「止めたんだけど聞かなくって」
ニ「くっ」
それから、暫くし。
「ウオオーン」
「ウオーン」
「やれ殺っちまえ皆殺しにしろ!」
「貴様らを、ここから先へ行かせるわけにはいかん」
ガガガガガッ!
「ぐわぁーっ」
「キャインキャイン、キャイン」
ドドドドドッ!
玲「お母ちゃん、お母ちゃーん」
戸「玲流、ギュッ、だいじょうぶ大丈夫だから クッ」
ニ「ごっちには塚ちゃんがついてるし」
琉「ママ、蒼空が」
北「はっ、どうしたんで」
蒼「血の臭い、血の…あぁ‥ママ…ガクガクッ」
北「蒼空!」
ギュッとミツが震えている蒼空を抱きしめる。
その間も外からは、2つの種族の悲鳴のような声が聞こえ続け。
俺達は―
絆「怖いよ、お母さん」
ニ「大丈夫お父さんがやっつけてくれるから」
絆「うん、ギュッ」
まるで地獄にでも突き落とされたみたいな恐怖に怯え、ただ…
蓮「俊哉、俊哉あぁーっ」
戸「宮田、どうか無事で」
生きた心地がしないまま、嵐が過ぎ去るのを 待っているしかなく。
始めは、何が起きたのか分からなかった。
とつぜん、飛び起きた渉が。
横「ニカ、ミツのところへ行ってな」
ニ「渉?」
そう言って出て行き。
戸「二階堂!」
ニ「トッツー、ハッシーはどうしたんだ?」
戸「家の前でガードしている」
北「ニカ、トッツー」
ニ「いったい何が起こったっていうのさ」
北「妖狼が攻めて来たって太輔が」
ニ「なっ、本当か!?それ」
戸「宮田は大丈夫かな?」
ニ「あいつ、外にいるの」
戸「うん、パトロールして来るって出て行ったまま」
北「怪我しているのにか」
戸「止めたんだけど聞かなくって」
ニ「くっ」
それから、暫くし。
「ウオオーン」
「ウオーン」
「やれ殺っちまえ皆殺しにしろ!」
「貴様らを、ここから先へ行かせるわけにはいかん」
ガガガガガッ!
「ぐわぁーっ」
「キャインキャイン、キャイン」
ドドドドドッ!
玲「お母ちゃん、お母ちゃーん」
戸「玲流、ギュッ、だいじょうぶ大丈夫だから クッ」
ニ「ごっちには塚ちゃんがついてるし」
琉「ママ、蒼空が」
北「はっ、どうしたんで」
蒼「血の臭い、血の…あぁ‥ママ…ガクガクッ」
北「蒼空!」
ギュッとミツが震えている蒼空を抱きしめる。
その間も外からは、2つの種族の悲鳴のような声が聞こえ続け。
俺達は―
絆「怖いよ、お母さん」
ニ「大丈夫お父さんがやっつけてくれるから」
絆「うん、ギュッ」
まるで地獄にでも突き落とされたみたいな恐怖に怯え、ただ…
蓮「俊哉、俊哉あぁーっ」
戸「宮田、どうか無事で」
生きた心地がしないまま、嵐が過ぎ去るのを 待っているしかなく。
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