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時が経ち―



千「ハッシー中へ入れて」

橋「みっ、宮っち!?」



宮田だって！



千「早く！」

橋「トッツー、トッツー」



ドタドタドタッ！



戸「宮田!?」

北「凄い怪我、この間より酷いじゃん」

ニ「しっかりしろ」

宮「に…かい‥ど…」

蓮「俊哉！」

宮「五…関‥くんが」

北「五関がどうしたって」

宮「…ﾊｧﾊｧﾊｧ」

戸「今は、あまり喋らない方がいい」

ニ「そうだよ」



しかし、こいつは。



宮「河合…くんの‥仇を」

戸「えっ!?」

北「まさか妖狼と」

宮「…ﾊｧﾊｧﾊｧ」

千「宮っち」

ニ「おい」



ヤバいんじゃない、こいつ。



蓮「俊哉､俊哉あぁ、ﾋｸｯ」

戸「血が止まらない」

北「くっそ、なんとかならないのかよ」



と、そのとき。



蒼「我は願う大神狐、空狐へ」

北「蒼空？」

蒼「我が同胞の安らぎを」

戸「それって」

ニ「ガヤの親父さんのことだよな？」



蒼空は、宮田の傍へ寄り手を掲げ祈るように言葉を続けた。



蒼「その命を消すなかれ大神狐空狐よ」



とたん宮田の身体が、何か温かい空気に包まれ。



戸「血が」

北「止まった」

ニ「宮田！」

宮「くっ、ニ…階堂‥」

蒼「ｶﾞｸｯ」

琉「蒼空！」

北「はっ、ギュッ」



慌てて我が子を抱きしめるミツ。



ニ「今のは、いったい」