千年の花嫁
第20章 今を生きる
塚「トッツー」
戸「んっ?」
塚「宮田は、まだ見つからないの」
戸「‥‥‥」
あの日―
千「宮っち、どこ行っちゃったんだよ宮田あぁー」
疲れて、眠り込んでしまった千賀を誰が責められよう。
千「ごめんガヤさん」
藤「もういい言うな」
みんな限界だったんだ。
戸「俺さ宮田は玉森と一緒にいる気がするんだよね」
北「トッツー」
戸「蓮がね」
それは、いなくなった次の日のこと。
蓮「俊哉、行っちゃ嫌だぁ俊哉あぁーっ」
その声にガバッと飛び起きると。
戸「どうしたの蓮!?」
橋「夢でも見た?」
蓮「お父さん、お母さん俊哉が逝っちゃったよ俊哉が、ヒクッ、うあっ」
戸「だいじょうぶ藤ヶ谷たちがきっと見つけてくれるから」
蓮「違うの」
戸「えっ」
蓮「裕太と一緒に泉の中へ入っちゃったんだ」
戸「なっ」
「ビックリしたよ」そう 言うトッツー。
ニ「でも夢の中での事だろ」
戸「俺も、そう思ったんだけどハッシーが」
“で、宮っちは最後になんて言ってたの?”そう聞くと。
「また会おう蓮、ニコッ」
「俊哉」
「生まれ変わったら、また」
「だったら僕、会いに行く」
「うん、待ってるからね」
宮田―
塚「それは妖狐の神通力の1つ心が繋がった相手にだけ送ることが出来るメッセージ」
戸「うん、ハッシーもそう言ってた」
ニ「へぇーそんな事ができるんだ」
北「なら、タマは独りじゃないんだな」
塚「そうだね、ニコッ」
北「良かった、宮田が一緒なら安心だわ フッ」
ニ「うん」
その後、少しはニカの気分が晴れたのか。
ニ「さてと渉と絆果に美味しいもん食わせてやるか」
2か月後―
戸「赤ちゃん?」
橋「二人目だって、ニコッ」
戸「そっか、フッ」
人も妖狐も、いつかは命の終りを告げる。
だからこそ精一杯、今を生き伝えたい自分たちが息づいていた事を。
のちの、そのまた未来まで。
妖狼との戦いは、そう考えさせられる出来事でもあった。
失った多くのものと共に―
戸「んっ?」
塚「宮田は、まだ見つからないの」
戸「‥‥‥」
あの日―
千「宮っち、どこ行っちゃったんだよ宮田あぁー」
疲れて、眠り込んでしまった千賀を誰が責められよう。
千「ごめんガヤさん」
藤「もういい言うな」
みんな限界だったんだ。
戸「俺さ宮田は玉森と一緒にいる気がするんだよね」
北「トッツー」
戸「蓮がね」
それは、いなくなった次の日のこと。
蓮「俊哉、行っちゃ嫌だぁ俊哉あぁーっ」
その声にガバッと飛び起きると。
戸「どうしたの蓮!?」
橋「夢でも見た?」
蓮「お父さん、お母さん俊哉が逝っちゃったよ俊哉が、ヒクッ、うあっ」
戸「だいじょうぶ藤ヶ谷たちがきっと見つけてくれるから」
蓮「違うの」
戸「えっ」
蓮「裕太と一緒に泉の中へ入っちゃったんだ」
戸「なっ」
「ビックリしたよ」そう 言うトッツー。
ニ「でも夢の中での事だろ」
戸「俺も、そう思ったんだけどハッシーが」
“で、宮っちは最後になんて言ってたの?”そう聞くと。
「また会おう蓮、ニコッ」
「俊哉」
「生まれ変わったら、また」
「だったら僕、会いに行く」
「うん、待ってるからね」
宮田―
塚「それは妖狐の神通力の1つ心が繋がった相手にだけ送ることが出来るメッセージ」
戸「うん、ハッシーもそう言ってた」
ニ「へぇーそんな事ができるんだ」
北「なら、タマは独りじゃないんだな」
塚「そうだね、ニコッ」
北「良かった、宮田が一緒なら安心だわ フッ」
ニ「うん」
その後、少しはニカの気分が晴れたのか。
ニ「さてと渉と絆果に美味しいもん食わせてやるか」
2か月後―
戸「赤ちゃん?」
橋「二人目だって、ニコッ」
戸「そっか、フッ」
人も妖狐も、いつかは命の終りを告げる。
だからこそ精一杯、今を生き伝えたい自分たちが息づいていた事を。
のちの、そのまた未来まで。
妖狼との戦いは、そう考えさせられる出来事でもあった。
失った多くのものと共に―