千年の花嫁
第20章 今を生きる
藤「塚ちゃん」
塚「うん」
ジャブ、ジャブ!
五関を抱え郁人の時と同様に千賀と塚ちゃんが泉の中へと向かい。
周囲はそれを温かく見守って。
塚「ごっち来たよ転生の泉に、これで良かったんだよね?クッ」
千「あの戦いで、ごっちがリーダーを倒してくれたから今がある俺はそう思っています」
千賀―
千「ありがとうございました!」
一同「ありがとございました!」
沈んでく五関の身体に敬礼する俺たち。
塚「いつか会える、いつか必ず…クッ」
唇を固くギュッと結び呟く塚ちゃん、想いはみな同じ。
横「さっ、行こうか」
一同「コクン」
その翌日から。
琉「健永、行ってらっしゃーい」
千「おう、ニコッ」
蒼「おみやげ待ってるね」
千「えっ?アハハッ、パトロール行くだけなんだけどな」
千賀もようやく元気を取り戻し。
“宮田やタマのぶんまで、俺が琉衣と蒼空・宏光・蓮を護るから”
宮田が生きている事は絶望的だろうとの判断が下ったとき。
千「改めて宜しくお願いします」
こいつは、そう言っていたという。
塚「だめダメそれじゃもっとこう胸を張って」
塚ちゃんとの稽古にも更に磨きが掛かり。
千「うわっ、うわわわわ」
塚「はい千賀の負けー弱いねぇ腕相撲、クスッ」
って腕相撲かい!
塚「宮田は強かったよ」
千「‥‥っ」
塚「あいつ何故だか腕相撲だけは俺に勝てたんだよね、フッ」
千「塚ちゃん」
塚「んっ?」
千「もう1回!」
塚「いくらでも受けて立つ」
千「勝負だ!」
“タマさんの為ならエンヤコラ”
空耳か?今の、ふっ…でも、あいつはいつもそうやって大好きなタマの為に。
北「なぁ太輔」
藤「んっ?」
北「前に言ってた事って」
藤「タマは宮田の嫁さんになりたい、そう言ってたんだ」
北「やっぱり、そうだったのか フッ」
こんな事になるんだったら叶えてやれば良かった、太輔は寂しそうにそう言う。
大丈夫だって、その気持ちきっとあいつらにも伝わっているから。
俺達は“今を生きる”
先に逝ってしまった郁人や五関、宮田やタマを想い。
精一杯 生きてくから この裏稲荷、妖狐の世界で。
塚「うん」
ジャブ、ジャブ!
五関を抱え郁人の時と同様に千賀と塚ちゃんが泉の中へと向かい。
周囲はそれを温かく見守って。
塚「ごっち来たよ転生の泉に、これで良かったんだよね?クッ」
千「あの戦いで、ごっちがリーダーを倒してくれたから今がある俺はそう思っています」
千賀―
千「ありがとうございました!」
一同「ありがとございました!」
沈んでく五関の身体に敬礼する俺たち。
塚「いつか会える、いつか必ず…クッ」
唇を固くギュッと結び呟く塚ちゃん、想いはみな同じ。
横「さっ、行こうか」
一同「コクン」
その翌日から。
琉「健永、行ってらっしゃーい」
千「おう、ニコッ」
蒼「おみやげ待ってるね」
千「えっ?アハハッ、パトロール行くだけなんだけどな」
千賀もようやく元気を取り戻し。
“宮田やタマのぶんまで、俺が琉衣と蒼空・宏光・蓮を護るから”
宮田が生きている事は絶望的だろうとの判断が下ったとき。
千「改めて宜しくお願いします」
こいつは、そう言っていたという。
塚「だめダメそれじゃもっとこう胸を張って」
塚ちゃんとの稽古にも更に磨きが掛かり。
千「うわっ、うわわわわ」
塚「はい千賀の負けー弱いねぇ腕相撲、クスッ」
って腕相撲かい!
塚「宮田は強かったよ」
千「‥‥っ」
塚「あいつ何故だか腕相撲だけは俺に勝てたんだよね、フッ」
千「塚ちゃん」
塚「んっ?」
千「もう1回!」
塚「いくらでも受けて立つ」
千「勝負だ!」
“タマさんの為ならエンヤコラ”
空耳か?今の、ふっ…でも、あいつはいつもそうやって大好きなタマの為に。
北「なぁ太輔」
藤「んっ?」
北「前に言ってた事って」
藤「タマは宮田の嫁さんになりたい、そう言ってたんだ」
北「やっぱり、そうだったのか フッ」
こんな事になるんだったら叶えてやれば良かった、太輔は寂しそうにそう言う。
大丈夫だって、その気持ちきっとあいつらにも伝わっているから。
俺達は“今を生きる”
先に逝ってしまった郁人や五関、宮田やタマを想い。
精一杯 生きてくから この裏稲荷、妖狐の世界で。