千年の花嫁
第20章 今を生きる
・塚田side
“伝説として人間界へ”
それは、ごっちが他界した次の年のことだった。
塚「今、なんて?」
トッツーが、いきなりそれを言い出したのは。
戸「今まで稲荷村に伝えられていた伝説を塗り替えたいんだ」
ニ「どうやって?」
北「書物に残す、とか?」
戸「うん、やってみない」
ニ「んーでもなんで今更」
戸「俺達が生きて来た証しとして」
ニ「‥‥っ」
“忘れ去られたままじゃ嫌だし”
そして、言葉を続けるトッツー。
戸「俺たちはここで生き妖狐を愛し母となる喜びを得た」
北「稲荷村の伝説は暗くて悲しい言い伝えじゃなく」
ニ「本当は妖狐が俺たちを必要とし愛したいが為だったんだってことを」
戸「愛し愛されたいのは人間と同じなんだって」
のちの世に伝えたい―
戸「そしたら、もしかしたらそれが」
何十年後いや何百年後かに、千年経ったとき妖狐の雌が生まれた奇跡の如く。
戸「妖狐と人間が仲良く往き来できる時代が来るのかもしれないじゃん」
トッツー、有り難う。
ニ「やってみようぜ、フッ」
戸「二階堂」
北「よし、やるか ニコッ」
戸「うん」
それからは、暇さえあれば。
千「うわっ、ニカ絵ヘタくそ」
ニ「悪かったな」
橋「トッツーは上手いね」
戸「俺、けっこう得意だったんだよな美術」
んふふっ―
“伝説として人間界へ”
それは、ごっちが他界した次の年のことだった。
塚「今、なんて?」
トッツーが、いきなりそれを言い出したのは。
戸「今まで稲荷村に伝えられていた伝説を塗り替えたいんだ」
ニ「どうやって?」
北「書物に残す、とか?」
戸「うん、やってみない」
ニ「んーでもなんで今更」
戸「俺達が生きて来た証しとして」
ニ「‥‥っ」
“忘れ去られたままじゃ嫌だし”
そして、言葉を続けるトッツー。
戸「俺たちはここで生き妖狐を愛し母となる喜びを得た」
北「稲荷村の伝説は暗くて悲しい言い伝えじゃなく」
ニ「本当は妖狐が俺たちを必要とし愛したいが為だったんだってことを」
戸「愛し愛されたいのは人間と同じなんだって」
のちの世に伝えたい―
戸「そしたら、もしかしたらそれが」
何十年後いや何百年後かに、千年経ったとき妖狐の雌が生まれた奇跡の如く。
戸「妖狐と人間が仲良く往き来できる時代が来るのかもしれないじゃん」
トッツー、有り難う。
ニ「やってみようぜ、フッ」
戸「二階堂」
北「よし、やるか ニコッ」
戸「うん」
それからは、暇さえあれば。
千「うわっ、ニカ絵ヘタくそ」
ニ「悪かったな」
橋「トッツーは上手いね」
戸「俺、けっこう得意だったんだよな美術」
んふふっ―